優勝賞金2800万円! 賞金シードを左右する要の一戦
こんにちは! バンキシャM子です('◇')ゞ 本日2017年9月28日より始まる女子ゴルフのメジャー大会「日本女子オープンゴルフ選手権」。この大会は女子ツアーの中で唯一JGA(日本ゴルフ協会)の主催となっていて、実は出場資格がかなり限られる大会なのです。賞金シードを持っていれば出られるという訳じゃないんですよ! 出場資格をまとめてみたので、興味のある方はチェックしてみてください。
1、2017年7月17日時点でのロレックスランキング上位20位に入ること。
2、2017年8月21日時点でのJLPGA ツアー賞金ランキング上位30 位
3、日本女子オープンゴルフ選手権競技 過去10年間(2007年~2016 年)の優勝者。
4、2016年JLPGA ツアー賞金ランキング上位30位。
5、2017年日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 優勝者
6、2016年日本女子オープンゴルフ選手権競技 ローアマチュア
7、2016年日本女子オープンゴルフ選手権競技上位15位
8、最近5年(2013年~2017年)の日本女子プロゴルフ選手権 優勝者
9、前年本競技の翌週から当年本競技前週までのJLPGAツアー優勝者
10、2017年日本女子オープンゴルフ選手権最終予選競技 通過者
11、JGA 特別承認者
このいずれかの条件を満たさないといけないというのです。出られることが名誉だという声も多いですよね。しかしそれだけではありません。この大会の優勝賞金は2800万円。次の年の賞金シードに入るには2000万円がカットラインと言われている中のこの優勝賞金額に気合が入る選手も多いのでは?
また、公式試合である日本女子オープンで優勝をすると「優勝シード」というのが翌年から3年間つきます。翌年の3年以内に万が一賞金シードを逃してしまっても、「日本女子オープンの優勝シード」というのは続くのです。ちなみに、年内の公式戦に2勝をするとその優勝シードは5年間に延長されます。
ということは、すでに終了している公式戦のサロンパスカップ、日本女子プロに勝っているキム・ハヌルプロと李知姫プロには5年の賞金シードのチャンスがありますし、今回の日本女子オープンに勝てば最後のリコーカップに向けてのチャンスができるという訳。今後の自分のシードに関して有利に運ぶための特別な大会なんですね。
ドキドキ……かと思いきや?
今回コメントを聞いてきた三ヶ島かなプロは2017年8月21日時点でのJLPGAツアー賞金ランキング28位として出場権を獲得。勝みなみプロは2017年日本女子オープンゴルフ選手権最終予選競技に通過して出場権を獲得しました。2人とも、プロになってからは初めての日本女子オープンということで、今の正直な気持ちは?
プロ入り早々ステップアップツアーですでに1勝している勝みなみプロ。初日は雨で2時間45分遅れでスタートし、一部の選手がサスペンデッドになってしまいましたが、勝プロは初日を4バーディ3ボギーの1アンダーとして、暫定32位タイでフィニッシュ。
「特別な大会だとは特に意識していませんね。ジュニアの頃からお世話になっていたJGA主催の大会。練習日にもギャラリーがいたりと、確かに独特の雰囲気はあるけど、特別だと意識はせず、気負わずに頑張りたいです!」
と笑顔で語りました。そう、日本女子オープンでは練習日にギャラリーが入れるので、この日も勝みなみプロはサイン責め。練習場からティグラウンドに向かうまでに多くのギャラリーにサインと写真を求められていました。ひとつずつ丁寧に答える勝プロ。サイン責めに関してはアマチュアの頃からだから慣れっこですと笑っていました。
三ヶ島かなプロは4バーディ、ノーボギーの4アンダーで回り、ホールアウトした時点で暫定7位タイと好位置につけています。大会前には自身のインスタグラムを更新。「ワクワクやら緊張やらいろんな気持ちで迎えたプロになって初めての女子オープン」とコメントしていました。
話しかけると、「確実に最終日に残れるようにというのがまずは目標です」と笑顔を見せてくれました。そして「練習日にギャラリーの人もたくさんいらっしゃいますし、JGA主催ということもあって雰囲気が違いますね。頑張りますっ!」と語ってくれました。思ったよりも、気負いはないようです。
2日目からは雨の心配もないようなので試合観戦もバッチリ! プロ入り後初出場、ビッグトーナメントに気負わず臨む2人にも、ぜひ注目してみてくださいね。
写真/田中宏幸