飛距離アップレッスンと破天荒なキャラクターで人気の“雑巾王子”こと武市悦宏プロは、「右目を閉じて振ると、飛ばせます」と言う。いったいなんで!? その秘密を教えてもらおう。
左目だけでボールを見ると、体が開かない
飛ばしたいときは、誰でも過剰に力が入ってしまいがち。そんなときほど脱力すればいいというのはよく分かっているが、なかなか思うようにはいかない。
「だったら、力みによって起こりやすい体の動き、すなわちインパクトで体が開いて振り遅れる動きを制御すればいい。そうすれば、おのずと飛距離が伸びます」と武市プロはいう。
それが、右目を閉じ、左目だけでボールを見て打つ方法だ。誰もがすぐにできる簡単な方法だが、効果はてきめん。では、なぜボールを見る目を左目にするだけで、力んでも体が開かずにインパクトできるのか?
右肩が上がるからボールがつかまる
ボールの見方を変えるだけで、力んでもインパクトで体が開かなくなるのはなぜか。その理由を次のように説明する。
「ドライバーの総重量は約300グラム。それを目いっぱい振ろうとすると、誰だって力が入るのは当然です。しかし、力んでしまうと、インパクトで体の重心が高くなり、体が伸び上がりやすくなるため、インパクトで体が開いてしまいます。その結果、振り遅れて大スライスに……。かといって力むなといっても、無理な話です。
だったら、いくら力んでも体が開かない方法を試すべし! それが、左目だけでボールを見ることです。左目でボールを見続けると、顔の向きが自然と右へ傾きます。しかし、スウィングは左方向へ回転するため、顔の動きは逆になります。この反作用を利用することで、体の開きを抑えることができるのです。左目で見ることが難しいという人は、顔の向きを右へ傾けるだけでも、効果がありますので、ぜひ試してみてください」(武市)