ヨネックスは、新製品「EZONE GT(イーゾーン ジーティー)」シリーズを発表、2017年12月上旬に発売予定だ。ヘッドスピードが40m/s前後のゴルファー向けの新シリーズとのことだが、一体どんなクラブが加わるのだろうか?
「タテ」と「ナナメ」でスピンが安定し、方向性がアップする
ヨネックスにより新しく登場した「EZONE GT」シリーズは、“飛びと方向性の両立”をコンセプトにして開発。クラウンの軽量化により低重心化、新素材カーボン採用による初速アップなどにより、さらなる飛距離アップに成功したというが、今回注目したいのはフェース面の“研磨”の方向だ。
通常横方向に行うフェース面の研磨を、EZONE GTは縦方向に研磨することでサイドスピンを軽減し、方向性を向上させたというのだ。インパクトの瞬間、ボールはフェース面上をほんのわずかに動く。「縦研磨」にすることで、ボールはフェース面上を左右に動きにくくなり、縦方向に動きやすくなる。そのため、スピン軸が傾きにくく、方向性が安定するのだという。この効果が本当ならば、実に興味深い発見だ。
驚くのはまだ早い。さらに今回極めて特徴的なのが、フェアウェイウッドとユーティリティ。見れば一目瞭然、フェースのスコアライン(溝)が横ではなく“斜め”なのだ。フェース面の溝は、雨などでフェースについた水分を排出するのが主な役割。斜め溝にすることでさらにその効果が高まり、雨天でも好天でもスピンが安定し、左右のバラつきが少ないという。
価格は、ドライバーが6万5000円(税抜)、フェアウェイウッドが3万5000円(税抜)、ユーティリティが3万円(税抜)、アイアンがカーボン5本セット(6I~PW)で10万5000円(税抜)となっている。