きれいな丸型形状のヘッドで、構えやすく球がつかまるイメージが出る
カーボン技術に自信を持つヨネックスから、新素材のカーボン技術を用いた最新クラブ「EZONE GT ドライバー」をプロファイリングします。
「クラブ重さは実測で298グラムとやや軽いですが、クラブ長さが実測で45.56インチとやや長く、クラブバランスもD2.5とやや大きめなので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが292万g㎠と大きくなり、本来はヘッドスピードが45~46m/sくらいのゴルファーが、タイミング良く振れる設計となっています」(クラブ設計家・松尾好員氏)
さらに松尾氏はこう続ける。「ヘッドはきれいな丸型形状で構えやすく、少しフックフェースで球をつかまえるイメージが出ています。リアルロフト角設定が非常に大きくかつフェースプログレッションも大きいので、球が上がりやすくなっています」。
オフセンターヒットにも強い! 全方位型ドライバー
ロフト10.5度、標準のSシャフト仕様の試打クラブを打った感想を聞いてみよう。
まず松尾氏は、「シャフトは軟らかめの設定ですが、素直にしなるので振りやすいです。ロフト角の表示は10.5度ですが、リアルロフト角が13度と大きく、FP値も大きいので高い弾道が打ちやすく、操作性の良いヘッドで球もよくつかまります」とコメント。
いっぽうの堀越良和プロは、「シャフト長が46インチで体積が450CCということもあって、小ぶりに見えます。リアルロフトが大きいのでフェース面がよく見え、安心感がありますね。フレックスはS表記ですが、ワッグルするとシャフトのしなりを感じます。ヘッドスピードが40m/sくらいの人がシャフトの動きに任せて軽やかに振り切ると、いちばん飛ばせると思います。カーボンクラウン独特の打音もなく、オフセンターヒットにも強いので幅広いゴルファーが対象になるドライバーです」とまとめてくれた。
最後に松尾氏は、「スコアラインがまったくないので、雨の日にはスピンが激減し、ドロップしやすく、弾道コントロールが難しそうなので注意が必要」と付け加えてくれた。
さらに詳しいクラブデータは、週刊ゴルフダイジェスト12/5号「ギアプロファイリング」をチェック!