ティショットがスライスして、セカンドショットはつま先上がりのライから。パーオンを狙ったショットは左に曲がり、あわやグリーン左のバンカーへ……。一気にボギー確定、ダボの危機! そんなことにならないように、左に曲がりやすいつま先上がりから、そこそこ真っすぐ飛ばすためのコツを聞いた。
「つま先上がりは、ボールが左に行きやすい。100を切りたいレベルのゴルファーでも、そのことはわかっていると思います。でも、なぜ左に行きやすいか、まずはそこから理解してほしいですね」
そう語るのは、アクアラインゴルフクラブ所属で、コースでの実戦的なレッスンが得意の宮内希幸プロだ。宮内プロ曰く、100が切れないアマチュアゴルファーは、つま先上がりでのアドレスが間違っている。そのため、左へのミスが出るのだという。
「つま先上がりから、ひざを通常より深く曲げ、手元を下げて(ハンドダウンで)構える人が非常に多いんです。そのほうが当たりやすく感じるかもしれませんが、それだと左へのミスが出やすくなってしまうんです」
![画像: つま先上がりからひざを曲げ、手元を落として構えるのは不正解だ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/11/29/5ce110c7580bd924175257fb5eadfce724bbf91f_xlarge.jpg)
つま先上がりからひざを曲げ、手元を落として構えるのは不正解だ
ゴルフクラブは、トウ(先端)側を立てれば立てるほど、フェース面が左を向く構造をしている。ハンドダウンで構えると必然的にトウが立つ。構えの段階で、左に行きやすくなっているわけだ。
「つま先上がりから左へのミスを防ぐには、上体を起こして手元を高くして(ハンドアップで)構えるのが正解。そうすると、トウが下がってボールが左に行きにくくなります。まったく左にいかなくなるわけではありませんが、曲がりの幅は確実に抑えられるはずですよ」
![画像: 上体を起こし、手元の位置を高く構えるのが正解](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/11/29/dc7101e4bd0a5b66c331362d6be769e2d31c0775_xlarge.jpg)
上体を起こし、手元の位置を高く構えるのが正解
スウィングに細工をするのはリスクが高いが、構えだけならすぐにでも変えられる。早速、コースで試してみよう!
写真:姉崎正 協力:アクアラインGC