歴代優勝者には不動裕理や横峯さくら、上田桃子などそうそうたる顔ぶれ
明日、12月7日から開催される「LPGA新人戦 加賀電子カップ」は、2017年のプロテストに合格した新人プロのみに出場権がある文字通りの“新人戦”。今年で21回目の開催となる、これからの日本を背負って立つ選手のための大会だ。試合会場は伊藤園レディスと同じ、千葉県のグレートアイランド倶楽部で、2日間競技で行われる。
特別協賛の加賀電子が会社創立50周年を迎えることから、今年度は賞金総額が600万円から1000万円に増額。優勝者には賞金180万円と2018年度の女子ツアーの開幕戦の出場資格が与えられるなど、22名で争う試合ながら得られるものは小さくない。
2016年の大会は、初日からトップを維持した髙橋恵が、2017年に大ブレークした川岸史果や「樋口久子 三菱電機レディス」で初優勝を挙げた永井花奈を振り切り勝利を手にした。2017年のレギュラーツアーでは結果を残すことができなかったが、ファイナルQTでは松森彩夏との接戦を制し1位になるなど、来シーズンの飛躍が期待される選手だ。
これまでの歴代優勝者にも、ズラリとビッグネームが並ぶ。なにしろ、第一回の優勝者がいきなり後に6年連続賞金女王の快挙を達成する不動裕理。さらにはツアー通算23勝を挙げている横峯さくら、21歳で賞金女王を手にした上田桃子、2013年の賞金女王である森田理香子、ツアー通算22勝のイ・チヒなど、その後ツアーを代表するまで成長した選手が多く存在する。賞金女王への登竜門と言っても過言ではないほどだ。
今年の大会に出場する選手はプロテストに合格した22人。ステップアップツアーの「山陰合同銀行 Duoカードレディース」でプロ転向後早くも優勝した勝みなみや沖縄期待の新垣比菜、ファイナルQTで3位に入り来シーズンのレギュラーツアーの出場権を手に入れた田村亜矢、同じくQT9位の小祝さくら、同じくQTを上位で突破したプロテストトップ合格の松田鈴英など来シーズンのレギュラーツアーを席巻するであろう面々が出場する予定だ。
観戦はテレビ(CS放送 スカイA)でのみだが、ゴルフファンなら結果を気にしておきたいところだ。
写真/矢田部裕