90台を出せば初心者脱出。80台を出せば中級者の仲間入り。そして夢の70台を出して初めて、上級者の世界へと足を踏み入れられる……のだが、それぞれなかなかカンタンじゃない。ゴルファーの前に立ちはだかる100、90、80の壁。それらをどう突破したのか調査した!

100人の100切り経験のあるゴルファーを対象に、「壁破り」を果たしたきっかけを調査した。100人のうち、80台を出したことがあるのは78名。70台を出したことがある人となると24名とサンプル数は少なめではあるが、“傾向”は見えてきた。

まず、100切りを達成した100人の多くが口にしたのが「ドライバーが曲がらなくなって、OBが減ったら100が切れた」というもの。実際、「キークラブはなにか?」という質問項目に、100人中62人がドライバーと回答している。

「FWとUTを練習したら、ドライバーのチョロをカバーできるようになった」という意見もあるが、ティショットでのOBを減らすことが、100切りには直結するようだ。

画像: ドライバーのOBが減るのは、100切りの有力要素

ドライバーのOBが減るのは、100切りの有力要素

ちなみに、平均100切り所要年数はゴルフ開始から2.7年という結果となったが、10年以上経ってからという人も8名いた。

70台を出すための鍵になるのはパターと……

100切りがティショットなら、90切りにはアプローチの精度が重要なようで、調査した78名のうち、キークラブとして「AW、SW」と回答した人が32名いた。「3パットが減ったこと、寄せワンが増えたことが90切りのきっかけ」という意見が代表的。3パットを減らすためにもなるべく寄せたほうがいいのは自明。90の壁に悩んでいるゴルファーは、小技を磨くのが近道のようだ。

面白かったのは、78名中24名が1〜3年で90切りを達成したと回答している一方で、10年以上かかったという人が21名いたこと。ゴルフにハマって夢中で練習して達成するか、10年以上のキャリアをかけてゆっくりと腕を磨いていくか、80台を出すゴルファーはふたつに分かれるようだ。

最後はゴルファーみんなの憧れ、80の壁を越えたゴルファーたち。彼らがキークラブに挙げたのは……「パターとドライバー」だった。100切り達成者100名のうち24名いた70台経験者、そのうち8名がパター、7名がドライバーをキークラブに挙げていた。

画像: パター、そしてやっぱりドライバーでスコアを崩さないことが夢の70台を出す鍵になりそう

パター、そしてやっぱりドライバーでスコアを崩さないことが夢の70台を出す鍵になりそう

「ドライバーの飛距離が伸び、狙ったところに飛ぶようになったのが大きい」「3パットが減ったことに尽きる」といった意見が代表的。“3パットはグリーン上のOB”なんて言い方もあるが、ペナルティをなくし、確実にパーを重ねることが70台への近道なようだ。意外なほど、「アイアンショットがピンそばにつくようになった」という声はなかった。

こう見ていくと、100、90、80の壁を越える方法は、それぞれ「ミスを減らすこと」に尽きるようだ。やはりゴルフはミスのゲーム。ナイスショットを増やすより、ミスショットを減らすこと、あるいはミスの幅を小さくすることが、スコアの壁を壊す“最強のハンマー”となるようだ。

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