久保谷健一や、“キンクミ”こと金田久美子らトッププロからアマチュアまで多くのゴルファーを指導してきた石井忍は、「ショートゲームは2打で1セットと考えます」と話す。自身の著書「考えないアプローチ」からショートゲームで生かせるマネジメント方法をご紹介。
次の1打をつねに考える
ショートゲームのマネジメントは、「2打を1セット」として考えます。
アプローチがチップインしない限り、どんなに上手く寄せても次にはパットが残り、それを入れなければ2打で上がることはできません。また、アプローチをミスしても、長いパットを沈めることができたら2打で上がれるわけです。
つまり、アプローチだけで100点を狙おうとせず、アプローチとパットの足し算で100点が取れればいいのです。

100ヤード以内が残ったら、そこをパー3のティグラウンドだと考える。次の1打を上手く打つことだけでなく、合計3打で上がるために何をすればいいのか、何をしてはいけないのかを考えるのがマネジメントだ
たとえば、花道からピンまで上りのアプローチをする場合、無理にチップインを狙いにいって大オーバーしてそこから3パットになるなら、大きくオーバーしないように打って、3パットのリスクを減らすという考え方もあります。
いずれにせよ、今の1打だけでなく、次の1打のことも考えることが重要なのです。
「考えないアプローチ」(ゴルフダイジェスト新書)より
写真/姉崎正