低スピン“すぎない”から、ドロップを恐れず思いきり振れる!
海外などでキャンプを行う選手が多数いるなかで、オフシーズンは地元である熊本で過ごすことが毎年のルーティンになっている重永。「自分の体が日本の気候に慣れていないと、クラブを持ったときの感覚が変わってきてしまうから、国内で調整している」というのが持論だ。
2017年は、プロの間でも話題になった「エピック」に移行することをツアー開幕時は見送っていた。たとえ、数値的にもフィーリング的にも申し分なかったとしても、実際の試合で使うには100%信頼できないといい結果に結びつかないという考えがあるからだ。ところが、2018年のニューモデル、「ローグ」はすんなり投入することを決めた。
「もともとスピンが多いほうではないので、低スピン化が進んでいる今のクラブだと球がドロップしてしまうことがあるんです。でも、ローグはそれがまったくないし、数値を見ても飛んでいます。打感も自分好みで、弾道のコントロールもきっちりできるので、すぐに切り替えました」。

「今どきのクラブは球を曲げたりするのが難しいですが、このクラブは操作しやすい感覚があるのがいいですね」(重永)。キャロウェイ「ローグ」(10.5度)
2017年までは、「ビックバーサ アルファ815」を使用していたが、フェースが割れてシーズン途中でのドライバー変更を余儀なくされた。それが逆に意識を変える良い機会になったともいえるが、今回のニューモデルは重永の信頼感を瞬時に得るほど完成度が高い。
操作性に重点を置いて考え抜かれたセッティング
そのほかのクラブについてはどうだろうか。
「FWに関しては、ドライバーと同じく弾道が強いですね。フィーリングがいいので、スプーンはティショットでも多く使うと思います」(重永)
ユーティリティはアイアンタイプを使用し、アイアンは弾道の高低が操作しやすいモデルを使っている。

スプーンは、ティショットでも多用する。3+W「キャロウェイ ローグスター」、5W「キャロウェイ ローグ サブゼロ」

ウッドタイプのユーティリティだと球が高く上がりすぎるため、アイアンタイプに。中段道でグリーンを狙い打てる。UT「キャロウェイ XフォージドUT」

「コントロールを重視しています。もちろんボールとの相性も大事」(重永)。4i~PW「キャロウェイ Xフォージド」

ウェッジはもっともこだわっているクラブのひとつ。56度は全体に丸みがあるフォルムでボールを包み込むイメージが湧きやすい。「キャロウェイ マックダディ2」

構えたときの安心感とフィーリングの良さで使い続けているエースパター。鉛をソールに貼ってバランスを合わせている。「オデッセイ ブラックシリーズix #1」
国内初戦が今から楽しみになってきた。
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写真/増田保雄