ツアー解説者として年間50試合以上もゴルフツアーを見てきたタケ小山プロは、「上手くなるために大事なのは『見ること』です」と話す。そして、上手くなるためには、トーナメントによっては入場することが可能な開幕前の“練習日”にヒントが隠されているという。著書「ゴルフは100球打つより見てなんぼ!」より賢い観戦方法をご紹介。

見たい選手を間近でじっくり眺められる

普段、プロがどんな練習をしているのかを見たいなら、練習日に行くのがベスト。そして、練習日の観戦には、他にもたくさんのメリットがあります。

まず、練習ラウンドは本戦よりも入場料が安かったり、なかには無料で入場できるトーナメントもあったりします。また、本戦に比べて、ギャラリーの数が圧倒的に少ないので、プロのショットを間近で、しかもベストポジションで見ることができます。こんなこと、練習日でなければ無理ですね。

練習ラウンドは気の合う仲間同士でラウンドすることが多いので、たとえば藤田寛之選手を見たいと思うと、同じ“チームセリザワ”の宮本勝昌選手や上井邦浩選手も一緒に見ることができるかもしれません。ときには、練習場や練習ラウンドで、芹澤信雄さんが弟子たちにしているアドバイスを聞けるかも。

また、本戦に入ってしまうと、選手も集中しているから、サインもなかなか頼みにくいし、写真も撮影禁止になってしまいますが、練習日なら、選手も気軽にサインに応じてくれる可能性が高い。

画像: サインを求めるときは練習日の方が選手も応じやすい

サインを求めるときは練習日の方が選手も応じやすい

さらに、サインに応じる選手たちの行動で、その選手の人間性が測れたりもします。

以前、歩きながらサインをして、それをファンにポンと投げ返した不届き者のプロがいました。練習日なのに面倒そうな対応をする選手がいたら、「それなら、結構です!」と強くいって、それからは一切応援するのをやめましょう。

ちなみに、タイガーは夜明けとともに、朝一番で練習ラウンドに出ていくのがルーティンになっていて、そのときだけが唯一、サインをもらえるチャンスだといわれていました。

ただし、トレーディングカードのような、あとでオークションに出てしまうようなものには、絶対にサインをしません。

プロにとっても、その人が個人的に愛用しているものや、あとで売ることができないようなものにサインを求められるほうが嬉しいものなのです。

「ゴルフは100球打つより見てなんぼ!」(ゴルフダイジェスト新書)より

写真/岡沢裕行

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