米女子ツアーのひとつである「ANA インスピレーション」の前週に、18歳以下の選手を対象とした大会である「ANA ジュニアインスピレーション」が開催された。世界各地から集められた48人で争われ、優勝者には本大会への出場権が与えられる。そんな“エリートたち”の大会に日本から山口すず夏と笹生優花が参戦した。日本の未来を担う若き選手たちに、在米ゴルフアナリストのアンディ和田が直撃した。

日本の女子ジュニアが世界のメジャー参戦に挑んだ

「ANAジュニアインスピレーション」はAJGA(アメリカジュニアゴルフ協会)主催の大会。48人のエリートジュニアが集まり、今年の大会には日本から2人の選手が出場した。今年1月の全豪女子アマを制した山口すず夏さん(共立女子第二高等学校)と、先月のアジアパシフィック女子アマでプレーオフの末に惜敗し、2位となった笹生優花さん(代々木高等学校)だ。

画像: 最終日はレジェンド選手とペアリングされるのがANAジュニアインスピレーションのユニークな点。笹生優花(写真右)はジェニー・リドバックとプレー

最終日はレジェンド選手とペアリングされるのがANAジュニアインスピレーションのユニークな点。笹生優花(写真右)はジェニー・リドバックとプレー

初日の36ホールを1オーバーでプレーした笹生選手は最終日にメジャー優勝経験のあるジェニー・リドバックと一緒に周り(最終日はレジェンド選手がともにプレーする)、3オーバーの「75」。トータル4オーバーは48人中10位フィニッシュ。

同じく最終日に1オーバーからスタートした山口選手は、メジャー2勝を含むツアー5勝のブランディー・バートンと前年度全米ガールスジュニアを制したエリカ・シェパードさんとの組でプレー。2バーディー、2ボギーの「72」と安定したゴルフを展開し、6位タイで競技を終了した。

画像: 山口すず夏(写真左)は1オーバーの6位でフィニッシュした

山口すず夏(写真左)は1オーバーの6位でフィニッシュした

2015年、14歳で予選会を突破し全米女子オープン出場経験もある山口選手は「(初日に)池2回入れて、ダボ3回打って悲惨で、なんとかここまで戻せたて感じでした。(原文ママ)」と自らのインスタグラムで競技報告。

「すごく勿体無いミスが続いてその結果がこのスコアになっちゃったんだと思います。もっと練習して、同じミスを何回もしないように頑張ります‼︎」と、自己採点は厳しかった山口選手。今年の夏は全米ジュニアガールスや全米女子アマにも挑戦を検討しているという。

大会を制したのは最終日に3アンダー「69」とスコアを伸ばし通算7アンダーのカリフォルニア在住のローズ・ザン選手(14歳)。ザン選手はメジャー本戦大会でも見事予選通過を果たし、トータル1オーバー、60位タイで競技を終えている。

画像: 優勝したのは14歳のローズ・ザン選手。メジャー本戦への“搭乗券”ならぬ出場権を手にした

優勝したのは14歳のローズ・ザン選手。メジャー本戦への“搭乗券”ならぬ出場権を手にした

本大会には推薦を受けた選手を含めアマチュア選手が7名参加。予選を通過した4人のうち、大学生が2人、そして18歳以下のジュニアが2人だ。来年以降も、大会上位に絡んでくるアマチュア選手の活躍に期待したい。

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