ウェッジの番手表記の意味や番手ごとの役割とは? 初心者はもちろん、ある程度キャリアのあるゴルファーでも改めて基本をおさらいしておこう!

サンドウェッジとはどんなクラブか

サンドウェッジとはどのようなクラブでしょうか? ゴルフ専門メディア「みんなのゴルフダイジェスト」のギア担当が、わかりやすく解説します!【 2023年最新バージョン】

サンドウェッジは、一般的にロフトが54〜58度くらいの、主にバンカーでの使用を想定して設計されたクラブのことを言う。

サンドウェッジ最大の特徴「バウンス」

その最大の特徴はソールに「バウンス」と呼ばれるふくらみがつけられていること。バンカーショットでは、リーディングエッジが砂に潜ってしまうと、砂の抵抗でクラブが前に進むことができなくなり、「ザックリ」と呼ばれるミスになる。

画像: ソールのふくらみを「バウンス」と呼ぶ

ソールのふくらみを「バウンス」と呼ぶ

地面は硬いためある程度クラブを弾いてくれるが、バンカーの砂は柔らかいため、ひとたびクラブが砂のなかに潜ってしまうと抜けなくなってしまうのだ。

バウンスはそれを防ぐためのもの。ソールにふくらみがつけられていることで、リーディングエッジよりも先にソールのバウンス部分が接地。それによりクラブが刺さるのを防ぎ、砂の中をクラブがスムーズに進んで、砂ごとボールを掻き出しやすくなるのだ。

かつては砂を爆発させるのに適したクラブということで「ダイナマイト」と呼ばれたという歴史的逸話もある。それがサンドウェッジだ。

バウンスは何度がいいのか?

そのバウンスだが、大体平均は10〜12度前後。8度以下をローバウンス、14度以上をハイバウンスと呼ぶのが一般的。アマチュアゴルファーの場合は、バウンスがある程度大きいものを選んだほうが圧倒的にやさしいので、覚えておこう。ソールの形状や幅にもよるのだが、一般に最低でも10度はほしい。

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サンドウェッジのロフト選び

さて、ロフト54度〜58度がサンドウェッジのロフト帯だとして、アマチュアは何度を選ぶのかいいのだろうか?

画像: サンドウェッジのロフトは「58度」が今は主流

サンドウェッジのロフトは「58度」が今は主流

58度

2023年現在、一般的といえるのが58度ロフトだ。ボールを上げやすく、スピンも入りやすいのが58度のメリット。だが、かなり寝たロフトでもあるので、実はダルマ落としやトップなどのミスが出やすく、意外と技術が必要なロフトでもある。

56度

58度のウェッジに難しさを覚えるゴルファーに人気なのが、かつては一般的だった56度ロフト。たった2度の違いだがやさしさの違いは明らかで、扱いやすい。世界のトップ選手が意外と多く使うロフトでもある。(56度を入れ、その下に60度よりロフトが寝たロブウェッジを入れるケースが多い)

54度

また、54度ロフトも非常に扱いやすいのだが、残念ながらラインナップとしてあまり一般的ではない。56度よりもさらにボールが上ではなく前にいく力が強まるため、距離のあるバンカーショットなども非常に打ちやすく優秀なので、一度試してもらいたいロフトとも言える。

これらサンドウェッジは、ソールにロフトの数字が刻印されているケースが多い。だが、アイアンセットのウェッジ、「セットものウェッジ」のなかには、数字ではなくアルファベットで番手が表記されているものが多い。続いては、その解説をしていこう。

サンドウェッジはSW。ウェッジのアルファベット表記

現代のウェッジで主にアルファベット表記されているのが、

PW(ピッチングウェッジ)
AWもしくはPS(アプローチウェッジ、ピーエス※ピッチングサンドとも)
SW(サンドウェッジ)
LW(ロブウェッジ)

AW(PS)とは?

などがある。まずウェッジの成り立ちの話になるが、歴史が一番浅いのはAW(PS)だ。このAWという存在を生み出したのは、日本ゴルフ界のレジェンド・ジャンボこと尾崎将司プロ。

1984年に自身が監修したクラブにPSという表記でPWとSWの間のロフトのクラブを初めて登場させ、瞬く間にゴルフ界に浸透したが、時の流れとともに今ではほとんど使われなくなっている。いまは「AW」の表記のほうが一般的だ。

アプローチウェッジと呼称するが、メーカーがゴルファーに分かりやすいようにと命名しただけで、決してアプロ―チ(グリーンの近い位置からピンに寄せる事)のときに一番適しているという意味ではない。存在としては、あくまでPWとSWの間に位置するロフト(後述)のクラブをそう呼ぶだけである。そう、呼び方はロフトの違いによるものだ。

画像: PやSWやAWといった呼び方の違いはロフトの違いによるものだ

PやSWやAWといった呼び方の違いはロフトの違いによるものだ

PWとは?

PWのピッチングとはボールを上げるという意味があり、ボールを上げてピンに寄せるためのクラブ。しかし、「だった」というのが正しい。

昔はSWの次にロフトのあるクラブだったのでボールを上げるショットがしやすかったのだが、今ではアイアンのロフトのストロング化(アイアンの飛距離を出すためにロフト角を少なくすること)が進み、決してボールを上げやすいクラブではなくなってしまった。

PWはほとんどの場合、アイアンのセットに組み込まれており、ウェッジの名がついているが実質はフルスウィングするアイアンとして設計されている。

そのため、昨今の単品で販売されているウェッジよりも、スピンが少なめで安定した飛距離が出しやすい。ただ、PWに相当するロフトが用意された単品ウェッジも近年は人気。PWで打ちたい距離を、よりスピンを入れて狙っていきたい、コントロールしたいというゴルファーは、ピッチングを抜いて同ロフト帯の単品ウェッジを入れるケースも観られる。

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SWについて

SWは前述したようにサンドウェッジと読み、文字通りバンカーなどの砂地から打つために生まれたクラブだ。

バンカーは砂地であると同時に窪地になっていることが多いのでロフト角が多くつけられている。そして砂に潜り込まないようにバウンスと呼ばれるソールに設けられた出っ張りが他のウェッジより多めについていて、砂などにヘッドが潜り過ぎないように設計されているのは既に述べた通りだ。

画像: アルファベットで書かれている場合と数字が書かれている場合がある

アルファベットで書かれている場合と数字が書かれている場合がある

最近のウェッジは、このバウンスの形状の研究が進み、使い勝手が向上したためサンドウェッジとして使用されるロフト角でもバンカー以外のアプローチでも使用されることが多くなっている。

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LWとは?

LWはロブショット(フワッとした高い弾道で転がりを抑えた打ち方)が打ちやすいように設計されているウェッジ。ロブショットはフェースで打つというよりもボールの下にヘッドをくぐらすように通して、ボールを浮き上がらせるショットなため、ソールの出っ張りであるバウンスはSWより少なめになっていることが多く、ロフト角も60度以上の設定になっていることが多い。

画像: 60度よりロフトが多いロブウェッジも人気だ

60度よりロフトが多いロブウェッジも人気だ

LWのユーザとして挙げられるのはなんといっても世界のトップ選手たち。硬く・速く、ピンが厳しい位置に切られる世界のトップの試合で厳しい状況からパーをセーブするためにはLWがほぼ必須のアイテムとなっている。

62度、64度といった極端に寝たロフトを使う選手も珍しくなく、注目を集めているのが現状だ。

その他の番手表記

PW、AW、SW、LWは万国共通の基本的な番手表記。だが、メーカー独自の表記も存在する。「U」「GW」「FW」などがそれ。他メーカーがPWと表記しているロフトのクラブをあえて「10(10番アイアン)」と表記するメーカーもいる。

このあたりは一般化が難しいので、購入時にメーカーの公式サイトを確認し、それらの番手のロフトが何度かを確認しておくといいだろう。

サンドウェッジは54〜58度。ウェッジのロフトの目安と飛距離の目安

番手別のロフトの目安

現代のクラブでの各クラブのロフト設定の目安を見ていこう。なお、これはあくまで目安であり、ゴルフ界すべての共通する規格ではないので注意していただきたい。

画像: 番手別のロフトの目安

PW:42~47度
AW(PS):48~53度
SW:54~58度
LW:60度以上

ただ、最近はアイアンのストロングロフト化に伴いセットのPWのロフトが30度台ということもあり得る。現実に即していうならばPWのロフトは38度〜くらいになってしまうのだが、そうなるとひとつの番手のなかに2番手分のロフト帯が包含されるというおかしな話になってしまう。そのため、目安としては42〜47度程度が妥当であろう。

画像: ひと言にウェッジと言えど、その違いは知っておきたい

ひと言にウェッジと言えど、その違いは知っておきたい

ロフト別の飛距離の目安

主な使い分けとしては、ごく一般的なアベレージゴルファーの目安として
PW:120~100ヤードのフルショット+キャリー3転がし7のアプローチ
AW:100~80ヤードのフルショット+キャリー6転がし4のアプローチ+距離のあるバンカー
SW:80~50ヤードのフルショット+キャリー8転がし2のアプローチ+グリーン周りのバンカー
LW:50~30ヤードのフルショット+キャリー9.5転がし0.5のアプローチ

中上級者になればスピンコントロールが可能になってくるため、球筋にアレンジができるようになるが、テクニックがないうちはこれを基準に使い分けると良いだろう。基本的にロフト角が増えるほど、安定した距離を打つのが難しくなるので、グリーンまで障害物などがない場合は、転がしの比率が多いウェッジを使ったほうが、ミスが少なくて済む。

転がし専用ウェッジの試打動画(使用イメージ)

画像: 【新提案】36度でウェッジをつくったら、驚くほど簡単に寄った!最新アプローチギアをアマチュアが100球試打! www.youtube.com

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たとえばピンまで残り30ヤードの花道からは、LWで27ヤードキャリー、3ヤード転がして寄せるよりも、PWで10ヤードキャリーさせ、20ヤード転がすほうがラク、といったイメージだ。

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単品ウェッジとセットウェッジ

現在では、アイアンセットのオプションとして用意されているウェッジにアルファベット表記のモデルが多い。このAWやSWまで用意されているモデルのアイアンセットは、ミスに強いモデルが多く、そのオプションとなっているウェッジもそれに準じてミスに強いモデルとなっている。

単品ウェッジはどれを買ってよいのかわからないという方は、お使いのアイアンにウェッジが用意されているのならばそれを購入するとアイアンとの流れも良く、お勧めだ。その際は、ロフト角をあらかじめ調べておくとフルショット時の飛距離差も大体想像できるので買ってから飛距離差が大きいなんてことも防ぐことができる。

サンドウェッジの仕上げとスコアラインについて

メッキか、ノーメッキか

最後に、サンドウェッジ(ウェッジ)の仕上げについて。ウェッジの仕上げとしては、大きくメッキか、ノーメッキかが選べる。

ノーメッキの良いところは打感を柔らかく感じるケースが多いこと。そして、条件次第でスピンがより多くかかることを期待できるとも言われる。一方、デメリットはなんといっても錆びやすいこと。そのため、小まめな手入れが必要となる。どちらかというとプロや上級者に愛用者が多いのがノーメッキのウェッジだ。

とはいえメッキがダメということはまったくもってない。メッキを施すことによって溝の耐久性が高まり気に入った形状のウェッジを長く使うことができるし、錆にも強いから手入れもラクだ。アマチュアレベルであれば、完全に好みで選んでしまって良い部分。

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スコアラインについて

画像: フェース全面に溝が切られた「フルスコアライン」ウェッジ

フェース全面に溝が切られた「フルスコアライン」ウェッジ

かつては溝の形状によってスピン量に大きな違いが生じる時代があったが、現代はウェッジの溝はルールによって規制されている。スコアラインについて知っておきたいのは、フルスコアラインか否かだろう。

フルスコアラインとは文字通りフェース面全体にスコアラインが配されていること。これにより、フェースの上目で打ったときや、フェースを開いて使う場合など、「どこで打ってもスピンがかかる」状態になる。

フルスコアラインウェッジの試打動画

画像: 【コースで試打】アクシスゴルフ「Z1」 スペシャルチューンウェッジを奥山ゆうしプロが試打!驚きの操作性が⁉【アプローチ】【激スピン】 www.youtube.com

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www.youtube.com

これも一部のプロや上級者が好む仕様で、一般的にはフルスコアラインでないものを選んでなんの問題もない(プロでもフルスコアラインの使用者はあくまで一部だ)。かといってフルスコアラインが悪いわけではまったくないので、好みで選んでしまっていいだろう。

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※2018年4月17日に公開
※2020年4月2日記事の加筆を行いました
※2023年8月31日に大幅に加筆して再公開しました

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