コース攻略に必要な基本情報が詳細に記されたヤーデージブック。プロが試合で使っている光景はよく見るが、アマチュアには果たして必要な代物なのか。プロゴルファーでありツアー解説者でもあるタケ小山は、アマチュアにはそこまで詳細なヤーデージブックは必要ないかもしれないが、頻繁に足を運ぶコースがあれば、各ホールの情報を調べたメモを作成すると良い、と語る。著書「ゴルフは100球打つより見てなんぼ!」より、お手製ヤーデージブックの作り方、メリットをご紹介。
情報があればあるほど迷いなく打てる
アマチュアには、そこまで詳細なヤーデージブックは必要ないかもしれませんが、メンバーになっているホームコースや、頻繁にラウンドするコースがあれば、各ホールの情報を調べたメモを作成しておくとよいでしょう。
ゴルフ場のホームページには、コースの全体図や各ホールの攻略法などをレイアウト付きで載せている場合が多いので、そういうものを活用して、ラウンドしながら少しずつ情報を書き足していくのです。
ホームコースなら、何度も回る機会があると思うので、ティグラウンドからバンカーの入り口のところまでの距離を、歩測または距離計測器で測り、ホールごとにレイアウト図に書き込んでおく。バンカーの入り口あたりまできたら、今度はグリーンまではどのくらいあるのか。グリーン周りのバンカーまでは何ヤードで、それを越えるにはキャリーで何ヤード必要かなど、少しずつ情報を書き足していくのです。
また、キャディさんが持っていたり、セルフの場合はカートに置いてあるピンポジションのシートを、コピーさせてもらってもいいですね。
「詳細な情報がわかっても、そのとおりに打てないから意味ないよ」
と思う人もいるかもしれない。しかし、そんなことはありません。正確な情報を持ってプレーすることで、自分のやるべきことが明確になり、迷いがなくなる。思いきりもよくなるので、ナイスショットの確率が間違いなくアップするのですよ。
「ゴルフは100球打つより見てなんぼ!」(ゴルフダイジェスト新書)より
撮影/渡辺塁