トップアマへの登竜門「全日本アマチュアゴルファーズ選手権」に初挑戦
全日本アマチュアゴルファーズ選手権の東日本B地区予選に参加してきました。かつてはパブリック選手権、通称“パブ戦”として親しまれてきた大会です。これまではあまり競技志向ではなく、仲間とワイワイ楽しむゴルフばかり楽しんでいましたが、ゴルフ仲間に誘われ、今年、はじめてエントリーしました。
エントリーフィーは6480円と、コースの月例競技よりは高めですが、まずまずリーズナブル。とはいえプレー代と合わせると、平日2万円を超えるので、なかなかの出費ではあります。
私が選んだ会場は、東京都昭島市の昭和の森ゴルフコース。当日のヤーデージは、6067ヤードと男子の競技としてはかなり短めです。もっとも、170ヤードを超えるパー3が3つあり、このあたりの攻略はポイントでしょう。パー5はすべて短めで、できれば伸ばしたいところ。参加者は、男子が133名。上位の44人までが予選通過になります。もちろんハンデ無しのスクラッチ勝負です。
スタート前に、その日のピンポジションを書いた紙をもらい、マーカーとルールを確認して、いよいよティーオフです。競技慣れしていない筆者には、こんなやりとりも少しばかり緊張します。
今回は、キャディさんなしのセルフプレーということで、ピンまでの距離をどう測るのか不安でしたが、幸いローカルルールでレーザー距離計の使用が認められていました(※距離測定の機能に限る)。
実はこのコース、早朝ハーフプレーでOUTコースしか回ったことがなく、INコースは試合当日がはじめてのラウンド。その点も不安でしたが、幸い、乗用カートにコースレイアウトを表示するGPSナビがあり、あまり問題にはならずに済みました。勝手がわからないと、些細な事でも動揺します。
スタート前にはショットの練習もしましたが、どうも調子がぴりっとしない。前半は、なるべくセーフティに広いところを狙いながらのプレーに徹しました。さすがスクラッチ競技だけあって、同伴のプレーヤーもみんな上手い人ばかりで、リズムもいい。いい緊張感の中で、前半は1オーバーの「38」(※パー37)でラウンド。十分に、予選通過が狙える位置につけました。
前半好プレー。予選通過が現実味を帯びた途端にゴルフに変化が!?
「予選を通るかもしれない」という気持ちが頭をよぎると、プレーに影響が出てしまうもの。11番のパー5では、安全策をとってユーティリティでティショットしたのもかかわらず、右の林へ。出すのに2度木に当てるというトラブル。安全にいこうと決めていたはずが、大きなスライスを打とうとして失敗した結果です。そこから、なんとかグリーンに乗せて、悪くてもボギーでと目論んだ7番アイアンのショットは大ダフリして、グリーン手前の池に吸い込まれ、このホールは痛恨のトリプルボギーに。
パーを取るのはそれほど難しくない短いパー5ですが、思い通りにいかないのがゴルフの難しさ。同伴プレーヤーは皆パーオンしていて、私がドタバタしている間に、彼らのリズムを崩してしまうと申し訳ない気持ちになりますが、そんなことを思うと、ますますプレーは乱れてしまうものです。
今になって思い返してみると、前半から想定よりもボールが飛んでいたので、ずいぶんと力が入っていたのかもしれません。その後も、なかなか力みが抜けず、トラブル連発でボギーを重ねましたが、カギになりそうな上がりの2ホールをバーディー、パーで切り抜け、後半は「40」(※パー35)。トータル「78」で、29位とからくも予選を通過しました。トップは5アンダーとなかなかハイレベル。パー3のホールインワンも出ていたようです。通過ラインは、7オーバーの「79」でした。
アテストの際には予選通過の可能性がある選手に、次の予選に出る意思を確認されます。次の地区決勝の日程は、5月23日、24日とのこと。競技委員の方に「どちらの日になるかわかりますか?」と聞いたところ、「2日間競技です」と返答されました。なるほど。最後まで場馴れすることなく終わった、はじめてのパブ戦挑戦でした。
後半は、予選通過ラインを気にしながらプレーするという、はじめての体験をしました。なんだか落ち着かない、ヒリヒリとした気持ちで判断も迷いがちになります。リーダーズボードを気にしながら、最終日の優勝争いをするツアープロたちはどんな気持ちなんだろうと、改めて想像しました。
いつもの楽しいゴルフとは違う、競技の緊張感。普段出来ることが出来ない、練習では出ない想定外のミスが出るラウンドに、学ぶことが多かったです。ゴルフが上手くなるとは、ショットやアプローチ、パットなどの技術を上げることももちろんですが、そんな局面で心のマネージメントが出来、適切なプレーが選択できることではないかと。そんな気づきを得られるのも競技の良さですね。