「ドライバーからパターまでのクラブの流れが大事……」なんて話はどこかで聞いたことがあるけれど、その流れというのが一体何なのか説明できる人は多くないのではなかろうか。そんな「クラブの流れ」について、業界イチのギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が考えた。

「特定のクラブだけ苦手」の原因はクラブの流れにあるのかも?

こんにちは。みなさんGWは有意義にすごされましたか? ゴルフ大好き小倉です。うちのお店もお陰様でたくさんの方にご来店いただきました。いつものようにお客様と談笑していると40代ぐらいのお客様からこんなお話が。

「ドライバーとアイアンはそこそこ当たるのに、フェアウェイウッドが苦手で全然打てない。もちろん練習不足は否めないのだが、それにしても当たらなすぎる。練習しているとなんとか打てるようにはなるのに、コースでは当たった試しがない! クラブに問題があるんじゃないかと思って知り合いに練習場で打たせたらポンポン良い球打つんだよ。腹立っちゃって」

そこでその問題のフェアウェイウッドを見せてもらいました。有名ブランドの軽くてやさしいと言われるモデルでクラブ的にはなんの問題もない。そこで他のクラブも見せてもらうことに。「やっぱり腕が悪いのかね?」なんて言っておりましたが、他のクラブを見て良く分かりました。うまく打てない理由が。

画像: 特定のクラブだけ苦手なのはその「流れ」に問題があるのかも?

特定のクラブだけ苦手なのはその「流れ」に問題があるのかも?

みなさんは「クラブの重さの流れ」とか「重量フロー」なんて言葉は聞いたことはないでしょうか。このお客様のドライバーはいわゆるカスタムモデルと言われるアフターマーケット用のシャフトがはじめからついた比較的ハードなモデルで、アイアンも120g台と重めのスチールシャフトがついたモデルを使われていました。そこに軽量のフェアウェイウッドが入っているわけです。つまりクラブの重さの流れを無視した状態になっているからうまく打てないのです。

ゴルフクラブは短くなるほど重くなる様に設計されています。長いクラブは、ヘッドスピードが出やすく遠心力が強く発生しますが、短いクラブはヘッドスピードが遅い分遠心力が弱くなる。だからクラブを重くすることでスウィングした時の抵抗感を増やして長いクラブとできるだけ振り心地を揃えるようにするための工夫です。

その流れを無視すると1本1本の振り心地が変わってしまうため、当たるクラブと当たらないクラブが存在しやすくなってしまう。特にフェアウェイウッドは、芝から直接打つクラブの中では一番長い、ただでさえ難しいクラブ。だからこそしっかりと重さの流れを考えてセッティングに組み込まないとすごく難しいクラブになってしまうのです。

「練習場では上手く打てるのに」の落とし穴

実はこの「クラブの重さの流れ」の重要性、練習場では体感しづらいんです。だからコースで失敗しても「自分の腕が悪い」と思い込みがちになります。なぜか? それは1本のクラブを連続して練習する方が多いから。

コースで同じクラブを連続して使うってことはあまりありませんよね? だからいきなり違うクラブをスウィングしてもミスが出にくいようにクラブの重さの流れを作る必要があるのですが、練習場だと同じクラブを何度も打つことができるのでガンガン同じクラブを連続して打ちます。そうするとそのクラブの重さが他のクラブと流れができていなくても、そのクラブの重さに慣れてしまうので何となく打てるようになってしまうんです。

それで「よし、練習して打てるようになった!」と思ってもいざコースで使う時は、他のクラブを振った後に使うことが多く、重さがズレていると同じ振り心地で振れないので当たらないのです。

画像: セッティングの流れ、意識していますか?

セッティングの流れ、意識していますか?

重さの目安は、ドライバーからユーティリティぐらいは半インチ短くなるほどに5〜6グラム程度重く、アイアンは半インチごとに短くなるほどに6〜8グラム程度重くなると、振ったときの抵抗感を揃えることができます。みなさんも「これだけ当たらないんだよな~」なんてクラブがあるなら重さの流れを疑ってみてください。かなりの確率で重さの可能性があります。

もしチェックして重さに問題がない場合、そこで初めて腕を疑いましょう(笑)。それぐらい重さの流れは重要なんですよ。

撮影/有原裕晶

HONMA

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