先週のミズノオープンの会場でウワサになっていたシャフトが、ついにベールを脱いだ。その名は「ディアマナDF」。三菱ケミカルの最新モデルだ。早速、どんなシャフトなのかを同社のツアー担当に聞いてみた。
「ディアマナDFは当社でいう“白マナ系”のシャフトになります。プロが強く振っても左に来ないシャフトではありますが、フレックスを選べばそんな(ハードすぎる)ことはありません。先端をしっかりさせる一方、手元はディアマナBFほどは硬くないといった設計で、ハリがあって全体的にしなるクセのないシャフトと言えると思います」(三菱ケミケルツアー担当・伊藤成就)
このシャフトにすかさず反応したのが、現在平均305ヤードで飛距離ランキング3位に位置する飛ばし屋・池村寛世だ。
「クセがなくてすごく感触がよかったです。このまま練習ラウンドに持って行きたいですね。先週から球筋をフェードからドローに変えているところなのですが、思ったような球が出て距離も出ているようです。弾くというよりは粘る感じで自分には合っているのかな」(池村)
ツアー担当の言葉通り、弾く、走るというよりは、適度にしなり、粘って叩けるモデルのようだ。
このディアマナDFが登場したことで、主要シャフトのニューモデルは現段階でひとまず出揃ったと言えそう。おさらいすると、日本プロで宮里優作が即実戦投入したグラファイトデザインの「ツアーAD VR」、そして、先週のミズノオープンで登場したフジクラの「スピーダー エボリューションV」だ。
性能的には、ツアーAD VRが「“先が走るタイプ”の中でもしっかりしたモデル」(グラファイトデザインのツアー担当者)で、スピーダー エボリューションVが「全体的にハリがあって、シャフトの先端が少し走るタイプ」(フジクラのツアー担当者)ということになる。一方のディアマナDFは“粘り系”に分類することができそうで、このあたりはプロの好みが分かれそうだ。
プロが使って結果を出すシャフトはゴルファーならば使ってみたくなるもの。出そろったニューモデルのうち、どのシャフトがゴルフ中継などで目立つ(=結果を出す)か、注目だ!