2017年のマスターズ。18番で勝利の雄叫びを挙げたセルヒオ・ガルシアの手には、テーラーメイドの「スパイダー・ツアーレッド」が握られていた。“神の子”と呼ばれた男の念願のメジャー制覇に世のゴルファーはビビットに反応し、そのパターは一時店頭から姿を消した。
そして、ツアーで使用者の多いオデッセイはこの動きに黙っていなかった。ツアーで人気の「O-WORKS」シリーズにレッドバージョンを追加。一時期、ツアーでは「赤スパイダー」と「赤オデッセイ」が多く見られた。
そして迎えた2018年、「色パター」を巡る熾烈な争いは、次のステージに進んだようだ。今週開催される「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」の会場に登場したのは、なんと青とピンクのド派手なパター。なるほど、そうきたか。

左が青、右がピンク。ド派手だが、意外としっくりきている
キャロウェイのツアー担当によれば、ピンクは3モデル、青は6モデルを用意。色の選択肢が広がることで、より選手の好みに合わせられるという。実際、キム・キョンテが青、キム・ヒョンソンがピンクのパターを早速テストしているという。

これがオデッセイ「Oワークス」のピンクバージョン。濃いめで深い色合いのピンクだ
同じくこのパターに興味を示し、練習グリーンでボールを転がしていた塚田陽亮に話を聞いた。
「斬新ですよね。青はパターに集中できるというか、はっきり見えるのがいい。ただ、やっぱりピンクのほうが斬新でいいですね。とりあえず、練習ラウンドで使ってみます」(塚田)

塚田はピンクの「2ボール」タイプが気に入った
一時期、カラーボールが流行した頃は、メーカーが様々な色のボールを市場に投入し、プロたち色とりどりのボールでプレーして、ギャラリーの目を楽しませていた。それと同じように、今後、「パターは色で選ぶ」時代が来る……かも!?