ヨネックスレディスゴルフトーナメントの開幕が迫るなか、昨年の優勝者である青木瀬令奈が高級腕時計メーカーのリシャール・ミルと契約することになった。プレー中に腕時計を“する派”だという青木が契約に至った経緯とは?

皆さんはゴルフの時に腕時計をする派ですか? しない派ですか?

トーナメント会場で改めてプロ達を観察してみるとやはりプレーの邪魔になると感じるからだろうか、つけていないプロのほうが多いよう。特に女子の会場ではほとんど腕時計をしている選手を見かけない。

そんな中でひときわ目についたのが青木瀬令奈の右腕。青木曰く時計はいつもつけているとのことだが、気になったのはそのブランド。高級時計として名高いスイスのリシャール・ミルではありませんか!

青木が身につけていたのはリシャール・ミルのレディスモデル。詳しい金額までは教えてもらえなかったが、おそらく1000万円級。聞いてみると今年から知人を介して紹介してもらい時計を身につけていたそうだが、6月1日から正式に契約することになったと言うのだ。

画像: 青木の右腕には、1000万円級のリシャール・ミルのレディスモデル。左肩にもスポンサーロゴがついている

青木の右腕には、1000万円級のリシャール・ミルのレディスモデル。左肩にもスポンサーロゴがついている

リシャール・ミルはテニスのラファエル・ナダルが愛用していたことで有名だが、ゴルフ界ではバッバ・ワトソン、クリスティ・カー、宮里優作らが契約しており、青木はその面々と肩を並べることになる。

「時計はもともと好きだったんです。以前からゴルフの時には衝撃にも強いGショックを身につけていたんですけど、プレー中も好きで常につけているんです。ゴルフっていうスポーツは時間が気になるものですし、練習の時間もそうだし、プレーしていてもどれくらいのペースで回っているのかも私の場合は気にしたいほうなので」(青木)

今回なぜ青木が契約に至ったのかを聞いてみた。

「同期の友達のプロゴルファーがいるんですが、その友達のゴルフ仲間にリシャールさんの知人がいて、時計をつけてプレーをしてくれるプロはいないかという話があったみたいで。それで『ちょうどいい時計好きの小さいのがいますよ』と言ってくれて、それで一緒にゴルフや食事に行くことになって話が進んだ感じです」(青木)

庶民レベルのアマチュア心理としては、そんな高級時計を身につけてゴルフをすること自体が怖く感じるが、プロにとってはちょっと話が変わってくるように感じた。毛嫌いせずに常に時計をつけている。そんなイメージを持ってもらうことで、こんな良い話が舞い込んでくることもある。

青木はプレー中にも時計を耳に近づけて「チッチッチッ」という音を聞くことで心を落ち着かせることがあると言う。シーズンはちょうど折り返しだが、後半戦、青木が好調なプレーを続けることになれば、それはリシャール・ミルの時を刻む音が影響しているかもしれない。


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