「外しそうだな」と思う場所を、先回りして練習しておく。賞金女王の練習法
杉澤伸章(以下、杉澤):練習ラウンドを見ていてすごく感じたのが、グリーン周り(の練習)をすごいしてたなという印象です。自分を冷静に分析した結果、外れた時の練習をしているということ?
鈴木:自分の球筋とピンポジションを考えた時に(ボールが)外れる位置は大体決まってくるじゃないですか。外していいところと悪いところがあるので、そういうのを考えながら練習をするようになって、今は(ボールが)いくようなところだけ練習してます。
杉澤:実際、練習ラウンドと本番になったときって(予想と結果が)マッチングするものですか?
鈴木:はい。ほとんど同じ位置に外れます。
杉澤:(練習ラウンドでの楽しそうな姿に)練習ラウンドと、僕がテレビで試合を見ているときの鈴木愛さんの闘志あふれるカッコイイ姿とでギャップを感じて。こんなにほんわかしてるんだっていう感じなんですけど。
鈴木:最初は真剣にやっていたんですけどやっぱり気持ちが持たないのと、あと試合になってみないと気持ちって作れないなっていう風に思ったので、練習ラウンドはもうちょっと気楽にやりたいなと思って。ティショットとグリーン周りだけしっかりやるという感じ。あまりセカンドとかは気にしてないです、とにかく打つだけっていう。
杉澤:練習ラウンドから目一杯というわけじゃなくて、やっぱり余裕をもって準備してという感じなんですね。
「5人くらいがローテーション」賞金女王のキャディ事情
杉澤:結構印象的なのが、あの、僕もキャディなんですけど、(鈴木さんは)キャディさんを決めないというか、いろいろなキャディさんがローテーションしているようなイメージです。あれって何か意味があるんですか?
鈴木:基本的に同じ人と一緒にいるのが苦手なんですよ(笑)。なのでたまに(キャディを)変えたいという気持ちがあって。最初は1カ月同じキャディさんで一緒にやってみようと思ったんですが1カ月は無理だなと思い直して、3週間同じキャディさんにしてみたんですが「無理だな」と思って、ギリギリ2週間、それでも一杯一杯です。5人くらいキャディさんがいらっしゃるのでローテーションでやっています。
杉澤:そのローテーションの一角に入れるように、谷間でいいので「誰もいないな」というときに声をかけていただいて(笑)。
鈴木:お願いします(笑)
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ゴルフネットワークの番組「杉ちゃんが行く! 等身大の鈴木愛」は6月19日火曜日、午後10時より。ここで紹介した内容はほんの一部なので、ぜひ番組をチェックしよう。
撮影/大澤進二