ゴルフスタジオ「√d(ルートディー)ゴルフアカデミー」のヘッドコーチを務める浦大輔が「素晴らしいスウィング!」と絶賛する、ローリー・マキロイのドライバーショット。アマチュアゴルファーが真似するのは不可能な気がするが……そんなことないようだ!

真似すべきはフィニッシュのカタチ

シーズン中でもトレーニングを重ねてタフなフィジカルを作り上げている、世界屈指のロングヒッター、マキロイ。その美しくて豪快なスウィングは、われわれアマチュアにとっては別次元に感じてしまう。

「たしかにあのスウィングを見てしまうと、真似できないと思うでしょう。実際に真似しちゃいけないところは、あの“首”の動き。ムリにやろうとするとケガをします」(以下、浦コーチ)

マキロイのスウィング写真を見ると、インパクトでピタッと頭が残っているし首が傾かない。それができるのも鍛え抜かれた肉体があればこそ。なによりも、マキロイのスウィングでぜひ真似してもらいたいところが、バランスのとれたフィニッシュのカタチだと指摘する。

画像: マキロイの“首”の動きは鍛え抜かれた肉体があればこそ。真似をしてはいけない(写真は2018年のザ・ホンダクラシック)

マキロイの“首”の動きは鍛え抜かれた肉体があればこそ。真似をしてはいけない(写真は2018年のザ・ホンダクラシック)

「フィニッシュを後方から見ると、右足の裏が地面と垂直に立っています。さらに左ひじと左わき、それぞれの角度を見てください。ヒジが90度、ワキも90度でキレイに収まっている。このフィニッシュは、まさに“黄金比”でありパーフェクト。アマチュアも意識をすればできるようになるし、結果としてスウィングの軌道が良くなります」

画像: 右足90度、左ひじ、左わき直角。これが真似すべき「マキロイフィニッシュ」

右足90度、左ひじ、左わき直角。これが真似すべき「マキロイフィニッシュ」

マキロイのフィニッシュは、強い体幹をベースにした完ぺきなボディバランスがあればこそと前置きしつつ、われわれアマチュアが真似するときの注意点を教えてくれた。

「一気にやろうとしないことです。一気にやるというのは、振った流れでこのフィニッシュをとること。そうではなく、打ち終わった瞬間はフィニッシュのバランスが崩れてもいいんです。大事なのはそこからで、必ずフィニッシュの正しいカタチを作り直す。そうすることで、スウィングを“逆算”して覚えられるようになるんです。この位置とカタチでフィニッシュをとるためには、その手前はここにクラブを通して、ここに通すためにはトップはここで……というように、クラブの通り道を巻き戻すようにスウィングを考えられるようになってくる。そうすると、スウィングプレーンが変わるし、プレーンを支える体の軸自体が変わってきます」

OBを打って「あ~っ!」とクラブで地面を叩いているヒマがあったら、フィニッシュを正しいポジションに戻して止まる。そうすれば気持ちも切り替えられるし、きっと暫定球はナイスショットできるし、そもそもゴルフが上達するためにはゼッタイに取り組んでほしいと言う。コースや練習場ではもちろん、家でシャドースウィングをしながらでもできる、カンタンで効果的なメソッドなのだ。

撮影/姉崎正

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