アマチュアゴルファーの中には雨だと途端にスコアを悪くしてしまう人が少なくない。しかしプロゴルファーは雨の日でもよほどの荒天でなければ当たりまえのようにプレーをするし、スコアは崩さない。そんなプロたちに雨の日のラウンドで気を付けていることを聞いてみた。
まずは江澤亜弥。雨の日のプレーで気を付けていることは?
「すごく基本的なことで言うと、グリップを濡らさないのは絶対ですね。こまめに拭きます。あとは、クラブをいつもよりも短く持ちます。雨の日は飛距離を出そうとするよりもミート率を上げようという考え方ですね」(江澤)
雨の日にはレインウェアを着たり濡れてグリップが滑りやすくなる。しかもランがでない。飛ばそうと欲張るよりも確実に芯で捉えることを重視するというわけだ。江澤は続ける。
「あとは、雨の日はスウィングのテンポが速くなってしまうことも多いですよね。普段『イチ・ニッ』ってところを『イチニ!』って。だから、雨の日こそリズムを大事にするといいと思います。意識してゆったり振ろうとするくらいがちょうどいいですね」(江澤)
続いて5月11日の静ヒルズレディース 森ビルカップでステップアップツアー初優勝を飾った安田彩乃。雨の日のプレーで気を付けていることは?
「クラブや芝が雨に濡れている状態でのアプローチのときにフェースを開くと、滑ってボールの下をくぐってしまったり、必要以上にヘッドが抜けやすくなってしまいます。なので、雨の日は不用意にフェースを開かないように意識しています。フェースをかぶせる必要はないですが、開き過ぎないように。アマチュアゴルファーのみなさんもぜひ意識してみてほしいですね」(安田)
とのこと。他にも、三ヶ島かなはドライバーからパターまで、雨の日はクラブの「フェースを拭く」など、アマチュアゴルファーにもマネできる工夫も多い。女子プロたちのコツを取り入れて、雨の日もスコアを崩さず楽しくプレーしよう!
撮影/矢田部裕、取材大会/ニチレイレディス