PGA(米男子)ツアーの会場に、続々とニュードライバーが投入されている。全米オープンでお披露目となったタイトリスト「TS2」「TS3」につづき、スリクソン「Z785」がPGAツアーに今週初登場。そんな最新ドライバー事情を月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウが現地レポート!

タイトのニューモデル「TS」は“タイトリスト スピード”の略称だった

こんにちはケンジロウです。

コネチカット州のハートフォードからお届けしております。今週のPGAツアーはトラベラーズ選手権です。

先週のUSオープンでタイトリストの新しいドライバーの記事をアップしましたが、もう少し詳しく取材を進めましたので、皆さんにご紹介しますね。

新しいドライバーには、「TS2」と「TS3」というモデルがあって、それぞれ917D2と917D3の後継モデルと言われています。

TSとは「タイトリスト スピード」の略でヘッドスピードを上げる、スウィングスピードを上げるという意味が含まれているということ。ヘッドスピードも上がるし、さらに初速アップも見込める。そんな触れ込みでしょうかね。

ヘッドの形状を見ていきましょう。

こちら(画像1)が「TS2」。

画像: (画像1)タイトリストの最新ドライバー「TS2」のヘッド

(画像1)タイトリストの最新ドライバー「TS2」のヘッド

そしてこちら(画像2)が「TS3」

画像: (画像2)タイトリストの最新ドライバー「TS3」のヘッド

(画像2)タイトリストの最新ドライバー「TS3」のヘッド

明らかにソールのデザインが違いますね。前回も触れましたが「TS3」には「SUREFIT GCコア」がついていますので、お尻側でトウヒールの重量調整ができるのでしょう。ヘッドサイズは460ccでディープフェース、前作の917D3と近い感じはします。

画像: 「TS3」のソール。「SUREFIT GCコア」で重量調整ができそう

「TS3」のソール。「SUREFIT GCコア」で重量調整ができそう

一方で「TS2」はシュアフィットはなく替わりにおもりをつけられる箇所がひとつあります。そしてこちらはシャローフェースでお尻側が長く、重心が深そうな感じがします。ちなみにこちらのヘッドサイズも460cc。

画像: 「TS2」のソール。ソール後方に可変ウェートらしきものが見える

「TS2」のソール。ソール後方に可変ウェートらしきものが見える

共に917にあったときの溝はなくカチカチ機能(編注:ネック調整機能)は踏襲していますね。

ジャスティン・トーマス、ジミー・ウォーカーらは「TS3」をチョイスし早速実戦投入。そのジミー・ウォーカーに新しいドライバーの良さを聞いてみました。

「もう2週間前から打っていて今週初めて実戦で使うんだ。音がよくて打感もいい、高さも出ているしね。二つヘッドがあって、打ち比べたんだけど、僕はクラシックシェイプのやつを選んだよ」

同じく「TS3」をチョイスしたジャスティン・トーマスはすでに5月のプレーヤーズ選手権のときにテストしていて先週の全米オープンから試合で投入しました。

アダム・スコット、ジミー・ウォーカー、ビル・ハースなどもテストしている模様。続々とスイッチしていますね。

一方でもうひとつ新しいドライバーが今週のトラベラーズ選手権でラインナップされました。

スリクソンの「Z785ドライバー」です。日本ではダンロップ福島オープンで新しく出たようですが、こちらでも同週にベールを脱ぎました。日本では585と785の2種類があるみたいですが、アメリカではヘッドタイプは1種類の模様。契約選手が軒並みテストを重ねています。

画像: スリクソン「Z785ドライバー」。アメリカではヘッドタイプは「785」1種類の模様

スリクソン「Z785ドライバー」。アメリカではヘッドタイプは「785」1種類の模様

そのうちの一人がGマックことグレアム・マクドウェル。彼がたまたまバスに来ていたので話を聞きました。

「コースで打ってみて球の高さに驚いたよ。フィーリングがいいし、もう少しテストを重ねて使いたいね」(Gマック)

なんでもラッセル・ノクスなどは早速今週から試合で使用する予定。早くも新しいドライバーの戦いが熱くなっています。

撮影/岡沢裕行

(一部内容を修正しました2018年7月24日8時05分)

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