昨年惜しまれつつ現役を引退した宮里藍さんが33歳の誕生日を迎えた6月19日、10年来の交際を実らせマネージャーを務める座親匠さんとの結婚を自身のブログで発表した。ジューンブライドの誕生に祝福ムードが漂うなか、女子プロの結婚について考えてみた。

アニカ、オチョアら女王たちも今は幸せな日々を送る

米ツアーに本格参戦した当初から通訳としてマネージャーとして藍さんを支え続けた座親さん。事情を知っていた後輩プロたちはついに結婚の日を迎えた2人に祝賀ムード一色だ。

もともと藍さんはひとつのものごとを脇目も振らずに追求するタイプ。現役のときはそれこそひたすらストイックに自分のゴルフを突き詰めてきた。

常にそばに寄り添っていた座親さんとはいずれ結婚すると本人も周囲も思っていたのだが、妻とゴルファーを両立させるのは彼女にとってハードルが高かった。それゆえ現役を退き時間的に余裕ができたこのタイミングでの決断と相成った。

決して裕福ではなかったが両親の温かくも厳しい教えに育まれた宮里家の3兄妹は全員が夢を叶えて立派なプロゴルファーになった。「両親が私たちにしてくれたことを私ができるかどうかはわからないけれど、結婚するなら温かい家庭が築ければ」と藍さんも10代のころ将来を口にしていた。

そんな藍さんには素晴らしいお手本がある。高校生の頃から憧れの存在だったアニカ・ソレンスタムと米ツアーで親友になったロレーナ・オチョアだ。ともに世界ナンバー1の座を長く保ち、現役を退いてから幸せな結婚生活を送っている。

画像: 今年から自身の冠が付いた「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」の大会アンバサダーに就任した宮里

今年から自身の冠が付いた「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」の大会アンバサダーに就任した宮里

再婚したマイク・マクギーさんとの間に一男一女をもうけたアニカは自らの財団を立ち上げてジュニアの育成、チャリティ活動、ゴルフの普及、ワインなどのアニカブランド運営などを手がける多忙な日々を送っている。

アニカが婚約を発表した当初藍さんは「(アニカの)表情がすごく柔らかくなって幸せそう」と目を細めたもの。

一方のオチョアも3人の子供を育てながら地元メキシコでゴルフ発展のため講演会やイベント、チャリティに奔走している。競技の舞台ですべてをやり尽くして現役を退いたあともゴルフに携わりながら温かい家庭を築いている2人は藍さんにとって、またその他の女子プロにとっても理想形だろう。

アメリカで同じ時代にしのぎを削ったポーラ・クリーマーやスーザン・ペターソン、ステイシー・ルイスも結婚し、ペターソンとルイスは現在第一子を妊娠中。今後ママさんプロは増えそうだ。

とにもかくにも藍さん、座親さん、ご結婚おめでとうございます。末長くお幸せに!

撮影/大澤進二

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