サッカーワールドカップ、セネガル戦で日本中が盛り上がるなか、海の向こうから畑岡奈紗米ツアー初優勝の朗報が飛び込んできた。「藍さんのバトンを引き継ぐ」という19歳の躍進は国内女子ツアーをさらに活気づかせるだろう。翻って国内男子ツアーの目を向けると現状を憂う思いが募る。いまこそ男子ツアーに愛を! ベテランゴルフライターから、男子ツアーへエール!

いまこそ男子を応援しよう

前評判が芳しくなかった日本チームが強豪相手に1勝1分と善戦したことで一気に列島はサッカー熱に包まれている。

ゴルフだって一発逆転があっていいはず。だが石川遼が新選手会長としてさまざまな取り組みをしているものの人気回復の兆しさえ見えていない。

前週行われた女子のアースモンダミンカップの賞金総額は1億8千万円で優勝した成田美寿々が3240万円を獲得した。一方男子はツアーでもっとも賞金額が低いトーナメントだったため今季2勝目を挙げた秋吉翔太が手にしたのは1千万円。

賞金ランクも女子のトップを走る鈴木は今季出場11試合で1億円超えの超ハイペース。2位の成田も7千350万円を稼いでいる。

対する男子は目下賞金ランク1位の時松隆光が4186万円、続く2位が3837万円の秋吉。参考までに時松の獲得賞金は女子の6位(岡山絵里/4213万円)を下回っており、宮里藍がゴルフ界に登場した10数年前からゴルフ界に蔓延している“女高男低”の傾向は継続中だ。

10年前に石川フィーバーがあったが、それでも男子の試合数は増えず年間38試合を開催する女子ツアーに対し2007年以降男子は25試合前後にとどまっている。

なぜこれだけ格差が開いてしまったのだろう? 巨額な運営費を負担するスポンサーにとって女子のトーナメントに“お値打ち感”があるのは確か。しかも選手教育の賜物で女子プロがワンポイントレッスンをしながら一緒にプロアマでプレーしてくれるというのはスポンサー心をくすぐる要因のひとつ。

核になる強い選手がいて10代、20代の若手が週替わりでリーダーボードを賑わす展開も面白い。またギャラリーがプロの至近距離まで接近できるため、アイドルを追いかけるようにお気に入りのプロ見たさに熱心に会場に足を運ぶ固定ファンが増え、大会の最終日には毎週4千人から1万人を超すギャラリーが詰めかけている。

男子の技術は高い。内容的には女子に劣る部分は見当たらない。だが悲しいかなファンに「この選手のプレーが見たい!」と思わせるプロが少ない。時松も秋吉も、賞金ランク3位の市原弘大も素晴らしい選手だが、まだ絶対的なカリスマ性を持つとは言い難い。

絶対的なカリスマ性を持つ、たとえばかつてのジャンボ尾崎のようなプレーヤーがトップに君臨するしてこそファンに「試合を見たい」と思わすことができるのだ。

画像: ジャンボのようなカリスマ性を持ったプレーヤーが男子ツアーには必要。もちろん、時松や秋吉、市原らが今後圧倒的存在感を放つ可能性もある(写真は90年の日本オープン)

ジャンボのようなカリスマ性を持ったプレーヤーが男子ツアーには必要。もちろん、時松や秋吉、市原らが今後圧倒的存在感を放つ可能性もある(写真は90年の日本オープン)

その最有力候補として、ここはひとつ石川に頑張ってもらうしかない。米ツアーで苦渋を舐め撤退せざるを得なかったからこそ日本でシーズン3勝も4勝も挙げ“メイクドラマ”の主役になるべき。10代のころのハニカミ王子から一皮も二皮も剥けた姿を見せて欲しい。

画像: 選手としても選手会長としても活躍する石川遼。“メイクドラマ”の主役になれるか?(写真は2018年の関西オープン 撮影/姉崎正)

選手としても選手会長としても活躍する石川遼。“メイクドラマ”の主役になれるか?(写真は2018年の関西オープン 撮影/姉崎正)

ここが底。ならば男子ツアーは一丸となって大地を蹴って這い上がるしかない。いまこそ男子ツアーにエールと愛を!

HONMA

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