ドライバーはキャロウェイ&テーラーメイド
2018年前半に売れたクラブ、まずはドライバーから。以下のような結果となった。
【ドライバーBEST3】
・ローグ(キャロウェイ)
・M3、M4(テーラーメイド)
・オノフ(グローブライド)
「ローグとM3、M4はご多分に漏れず、ウチでもキテましたね。オノフは地元的なものもありますかね、会社が東久留米ですから。オノフの新作はガラッと変わって、赤はテーラーメイドっぽいデザインになりましたけど、やさしいクラブを作るのは一貫して上手ですね」(小野寺クラフトマン)
2017年に大ヒットを記録した「GBB エピック」の勢いそのままに、「ローグ スター」「ローグ」「ローグ サブゼロ」のローグシリーズが好調なセールスを記録した。
それに次ぐのが「M3」、「M4」の、テーラーメイドのMシリーズ。M4はダスティン・ジョンソンが432ヤードのパー4であわやホールインワンという当たりを放ったことで話題に。M3は、タイガー・ウッズや、契約外では松山英樹も使用した。
意外と言っては失礼かもしれないが、“ご当地”っぽい結果となったのがオノフ。ゴルフ5府中店とオノフの発売元であるグローブライドの地理的近さもあってか、3位にランクインした。このあたりは、話を聞く店舗によっても結果が異なりそうだ。ともあれ、毎回定評のあるオノフ赤の性能が、府中店では高く評価された。
フェアウェイウッドは「シリーズ買い」が主流
続いては、フェアウェイウッド&ユーティリティ編。このランキングでは、2017年末に発売され爆発的ヒットとなったゼクシオ テンが急浮上した。
【フェアウェイウッドBEST3】
・ゼクシオ テン(ダンロップ)
・G400(ピン)
・JGR(ブリヂストン)
「ゼクシオは、フェアウェイウッドだけ買う人もいますけど、ドライバーから揃えて買われる方が多いです。ピンは、ドライバーもG400MAXが4番手くらいの売れ行きで、その流れですね」(小野寺クラフトマン)
2017年のヒットドライバー上位にランクする「ゼクシオ テン」「G400」「JGR」それぞれのフェアウェイウッドが上位を独占した。2017年に同ブランドのドライバーを購入し、数カ月使用して結果が良かったからフェアウェイウッドも揃える。そんなゴルファーも多いのかも。
続いては、ユーティリティ。
【ユーティリティBEST3】
・M3、M4(テーラーメイド)
・ゼクシオ テン(ダンロップ)
・G400(ピン)
「MシリーズとG400は、ドライバーやフェアウェイウッドの人気を受けて売れています。ゼクシオは、年配の方でお金をお持ちになってらっしゃる方は、フルセットでいく割合が高いです」(小野寺クラフトマン)
ゼクシオの“セット力”がここでも証明される形となった。そして、G400もフェアウェイウッド、ユーティリティ両部門でランクインし、人気の高さを窺わせる。
発売から2年。ヤマハの「UD+2」はいまだに人気
つづいてはアイアン。アイアンに関しては、2017年モデル、2016年モデルが上位を占めた。
【アイアンBEST3】
・ミズノプロ(ミズノ)
・G400(ピン)
・インプレスUD+2(ヤマハ)
「アイアンはウチではミズノが強いですね。ライ角がプラスマイナス4度まで調整できるのも大きいです。モデル別では、チタンを内蔵した『ミズノプロ518』や、キャビティの『ミズノプロ918』が売れています。ミズノプロといいつつ、難しくならないようにしている印象を受けます。ピンも、ライ角のフィッティングが可能。ミズノプロとG400がオーソドックスというかスタンダードなクラブなのに対し、ヤマハのUD+2は突出したクラブです。発売からだいぶ経ってますが、年配の方が、遅ればせながらプラス2番手の飛びに魅せられました」(小野寺クラフトマン)
2017年の秋に発売開始されたミズノプロが着実なセールスを記録。そして、G400はここでもランキングに顔を出してきた。そして、なんといっても驚くべきはヤマハのインプレスUD+2だろう。モデルチェンジのサイクルが早くなってきている現代において、2年前発売のモデルがベスト3に顔を出すのは異例。このクラブのヒットを受けて「激飛び系アイアン」が多数世に出たが、UD+2が変わらずこのジャンルの横綱の地位を占めているようだ。
ちなみに、ウェッジはボーケイの最新モデル「SM7」が一番人気。それにミズノの「ミズノプロ S18」が次ぐという結果だという。
もちろん、売れてるからといってそれが自分に合うかどうかはわからないが、売れるにはなにかしらの理由があるもの。ぜひ、自身のクラブ選びの参考にしてみてはいかがだろうか。