「プロって、緊張したらどうするの？」女子プロゴルファーに素朴な疑問をぶつけてみた【動画あり】

ゴルフにおける緊張感には2種類ある

ツアープロである幡野夏生に「緊張感ってどうしてる？」と聞いたところ、返ってきた答えは「緊張するとせっかちになりやすく、ルーティンや歩くスピードまで速くなってしまいがちなので、全体的に動きをゆっくりする」との回答。

ルーティンを崩さないようにすることで、なるべくいつもと同じ心の状態を保つというわけだ。ゴルフに限らず、最近では様々なスポーツでルーティンの重要性が取りざたされているが、これはアマチュアにも有効なのだろうか。

プロコーチ・井上透によると、ルーティンを作るよりも、まずは自分が何が原因で緊張をしているかどうかを理解することが大切であるとのこと。

「トーナメントの優勝が懸かっているなどのプレッシャーや、池がある、風が強いなどの外的要因による緊張と、明日のラウンドのことを考えると眠れないとか、知らない人たちと回るのが不安とかそういった種類の緊張はまったく違います。外的要因による緊張にはルーティンは有効ですが、ラウンド前から緊張しているような状況はルーティンではどうにもなりません」

では、コンペに参加する、名門コースで初対面の人とプレーするなど、前日から緊張してしまうような状況では、どうすればいいのだろう

「当たり前ですがコースにたくさん行くことが緊張をなくす一番の近道です。ラウンドにあまり行ってないから緊張するし、知らない人と回る経験が少ないからコンペで緊張する。その場合、ゴルフという“舞台”に慣れることが一番です。プロゴルファーも、みなさんと同じようにラウンド前に緊張している状況を何度も経験したことで、緊張しない身体になっているのです」

誰でも緊張はするもの。それはプロでもアマチュアでも同じ、結局は経験の差ということか。聞けば幡野夏生も初めてレギュラーツアーに出たときは、目覚ましより一時間も早く起きてしまう程緊張していたが、今は爆睡とのこと。

動画では緊張に対するの考え方や幡野プロが実際に行っている試合でのルーティン等を、二人の楽しい掛け合いとともに、より詳しく解説している。是非チェックしよう。