「北海道meijiカップ」はシン・ジエと青木瀬令奈の猛追を振り切った福田真未が今季初優勝、ツアー通算2勝目を挙げた。2日目にはパーオン率100%と抜群のショット力を見せたそのスウィングを、
みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が解説!

点ではなく線で押せるインパクト

3日間のパーオン率は全体の2位(81.4%)。2日目は全ホールでパーオンに成功と、ドライバーの調子に左右されない安定したショット力で勝利を手にした福田真未選手。優勝争いの最中、最終日のバックナインでも崩れることなく積極的にピンを攻めるゴルフはお見事でした。

画像: 優勝で賞金ランクも8位に浮上した(写真は2018年のアース・モンダミンカップ 撮影/岡沢裕行)

優勝で賞金ランクも8位に浮上した(写真は2018年のアース・モンダミンカップ 撮影/岡沢裕行)

印象に残ったのは、目を見張るようなナイスショットというよりは、ミスの範囲の狭さ。ミスしたとしても許される方向へのミスしかなく、想定外のミスがありませんでした。

これは、フェース向きのコントロールが手の内にあったということ。今季は19試合に出場し予選落ちはわずかに2回。ショットとパットがかみ合えばいつでも上位に食い込める状態にはありました。試合会場での練習を見ていても、自分のやるべきことが見えていて、その精度を上げるために、目には見えない程度の変化を着実に積み重ねる。そんな印象がありましたが、その積み重ねの結果が出たというところでしょう。

福田選手のショット力は、どのようなスウィングに支えられているのでしょうか。下の画像(画像1)を見てみましょう。インパクトで左腕とクラブが一直線で右ひじには余裕があります。しっかりとボールにエネルギーが伝えられるポジションをキープしながら、フォローにかけてフェースを閉じながら右腕を伸ばすことで、点ではなく長いインパクトゾーンを実現しています。飛距離と方向性を両立した打ち方と言えます。

画像: (画像1)インパクトで左腕とクラブが一直線でエネルギー効率が高い。それでいて右ひじに余裕があり長く押し込んでいくことでインパクトゾーンも長い

(画像1)インパクトで左腕とクラブが一直線でエネルギー効率が高い。それでいて右ひじに余裕があり長く押し込んでいくことでインパクトゾーンも長い

やや右肩が下がり気味に見えますが、肩を縦に回すことで、左サイドが開いて右肩が前に出てしまうのを防ぐことができます。カット軌道でスライスから脱却できない人は肩が横回転し、ダウンスウィングで右肩が前に出る場合が多いので、福田選手の肩を縦に回すイメージは大いに参考にしていいと思います。

シード入り4年目で通算2勝目を挙げた福田真未。まだまだこれから伸び盛りの26歳と若く今後が非常に楽しみなプレーヤーに成長していること間違いです。

This article is a sponsored article by
''.