男性ゴルファーにとって100切りの最大の敵と言ってもいいのが、ティショットのOB。ティグラウンドから一歩も前進できていないにも関わらず、打ち直しは3打目。そして、100を切るためには、OBを打ってしまった直後こそ、もっとも気を使わなければいけない場面なのだ!

プロのトーナメント中継を見ればわかるように、ティショットのOBはプロにも起こりますし、ある程度は「出るもの」として受け入れるしかありません。OBが出たならそのホールはトリプルボギー以上のスコアになることを覚悟し、気持ちを切り替えてプレーすることが肝要でしょう。

ただし、絶対に防ぎたいのは「連続OB」。パー4で仮にOB3連発となったら、そのホールは二桁スコアになることがほぼ確定。仮に10で上がれたとしても1ホール6オーバーで、100を切るためにゆるされるオーバー数が27であることを考えると、100切り達成に限りなく赤に近い黄色信号が点灯します。

画像: OB方向にボールが飛んでしまった! その瞬間から、連続OBを防ぐために頭を切り替える必要がある

OB方向にボールが飛んでしまった! その瞬間から、連続OBを防ぐために頭を切り替える必要がある

では、どうすれば連続OBを防ぐことができるのでしょうか。まずは、自分が連続OBをしてしまったときの状況、仲間が打っても打ってもOBという悪夢にハマってしまったときの状況を思い出してみましょう。

ティショットが思わぬ方向に飛び、飛んだ先には白杭。確実にOBであることがわかり、頭が真っ白。仲間たちがショットを終えるまで、今のはトップで右ひじがこうだったから今度は……などと考えている間に再び自分の番がやってきて、暫定球を宣言。再び打つも、まったく同じような軌道を描いてまたOB。もうなにがなんだかわからなくなって、ポケットに後ひとつ残っていたボールを打ったらこれまたOB……本日終了です。

こんな感じではないでしょうか。それで、手持ちのボールがなくなったのでカートにボールを取りに行き、ついでにドライバーで打つのを諦めて確率の高いユーティリティや5番ウッドに持ち替えて打ったら、ウソのようにナイスショット。「初めからそれで打てばよかったな」なんて、仲間に軽口を叩かれる。

ここには、連続OBを防ぐ大きなヒントがあります。ヒントは「替える」ということです。一番いいのはクラブを替えること。ドライバーでOBが出たなら、ユーティリティや、ときにはアイアンを選ぶ。さらに、その上でティアップの位置も変える。右にティアップしてOBが出たなら、今度は左にティアップする。そうすれば景色も変わり、微妙な傾斜の変化も球筋に影響を与えます。

画像: 狙いも変えるべきことのひとつ。ターゲットを見つけ、そこに打ち出すことに集中するのは対策となる

狙いも変えるべきことのひとつ。ターゲットを見つけ、そこに打ち出すことに集中するのは対策となる

よくないのは意識だけ変えたつもりで打ち直しに望むこと。右に曲げたから今度は右に曲がらないように打とうと考えて右に曲がらない球が打てるなら、初めからOBはしていないはずだからです。

ゴルフには攻めるべき局面、守るべき局面があります。そして、OBが発生した直後こそ超・守備的に構えるべき局面の最たる例です。

パスワードを間違えたら、違うパスワードを入力するもの。同じパスワードを繰り返し入力しても、出る結果はエラーの一文字なのです。ミスをしたら、取り返したくなるのが人間の心理ですが、何かを変えない限り結果は変わらない。OBが出た直後こそ、冷静にそのジャッジをしたいものです。

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