記念すべき第100回目の全米プロゴルフ選手権。今年最後のメジャーを取材している月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウが、「この選手はヤバい!」と言うのが今年にプロ入りし、すでにシード権を獲得した弱冠19歳のホアキン・ニーマン。チリの超新星を、練習後に直撃取材!

10試合でシードを確定させた驚異の19歳

こんにちはケンジロウです。

ミズーリ州セントルイスのベルリーブCCからお届けしております。

WGCブリヂストン選手権が行われたオハイオ州のアクロンから車を走らすこと8時間半(!)、西へ550マイル(約880キロメートル)離れたセントルイスまではるばるやってきましたよ。いやぁ、しんどかった。900キロ弱と言えば、新橋(東京)―広島ぐらいですからね。途中給油を2回しても足りなかった……。

さて、そんな話はおいといて、僕が今週の試合ですごく楽しみにしていたのが、ある選手のスウィングを間近でみることでした。その名前はというと………、

画像: 全米プロゴルフ選手権の注目選手、ホアキン・ニーマン

全米プロゴルフ選手権の注目選手、ホアキン・ニーマン

そう、ホアキン・ニーマン(Joaquin Nieman)です。

まずは彼の略歴を先に記しましょう。チリ出身の19歳。南米アマチュア王者の資格で今年のマスターズにも出場し、その後プロ転向。以降10試合でトップ10に4回入り、グリーンブライヤーでは最終日にボギーなしの64を出して5位タイに入るなどし、すでにシードを確定させています。

プロ入りからシード権獲得まで異例の早さですよね。彼はアマチュア時代から有名選手でアマの試合で23勝し、マスターズの週まで世界アマランキング1位を維持していた実力者です。プロの世界、しかもPGAツアーの舞台でもすぐに結果が出せたのは自然な流れだったかもしれません。

その彼が記念すべき第100回大会の「全米プロゴルフ選手権」に出場することになったんです。彼の何が凄いかって? それは一度スウィングを見たらお分かりになるかと思います。まずは連続写真をご覧ください。

見てください、このスウィング。こんなに沈み込んで体を縮めて打つ選手今まで見たことないですね。右ひじが体にくっつき、見事にサイドベンド(側屈)しています。あきらかに腕は何もしていませんよね。まさに“スーパーオートマチックスウィング”。大型フルチタンのヘッドで育ったゴルファーの行きつく先の最終形のスウィングではないかと思います。

練習後に本人に話を聞いてみました。

「PGAの試合に出るというこが僕にとって憧れだったので、今シーズンは試合に出られてすごく興奮しているよ。今回のメジャー大会は、PGA側が僕を招待してくれたんだ。今の調子の良さをキープしてこのチャンスををうまくいかしたいよね。

いつも優勝することは夢見ているけど、でも今週の目標はあくまで予選通過。日曜日までここでちゃんとプレーしたいと思っているよ。来シーズンの目標? 今年みたいにコンスタントに成績を残せていけたらいいよね」

画像: 取材に応じるホアキン・ニーマン

取材に応じるホアキン・ニーマン

まだ幼い顔立ちのホアキン。カメラを向けて笑ったときに歯の矯正のブリッジが見えました。なんかそんなところもまだ若さを感じますよね。彼がどうやってこのスウィングを作り上げたのか、気になったので再び質問してみました。

「子供のころからやってきたスウィングだからね。ボールに効率よくヘッドを当てるためにミケルコーチと一緒に考えてスウィングを作り上げてきたんだ」

なるほど~。細かくは自分でも語れないみたい。ということで一緒にその場にいたミケルコーチに話を聞きました。

「彼は体が強いだけじゃなく柔らかいんだよね。だからインパクトまで体が起き上がらず我慢できる。我慢できると結果的にヘッドがいい位置に下りてくるし、限りなくスクェアに当てられるんだ。もう6年前から彼を教えているからね。彼が13歳のときから一緒にやってきたんだよ」(ミケル)

画像: 6年前からホアキン・ニーマンを指導しているミケルコーチ

6年前からホアキン・ニーマンを指導しているミケルコーチ

まさに“ソックツ王子”。今のクラブで考えうる最強のスウィングかもしれません。そんなに振っているように見えないのに飛んでいるんですよね。

今週の試合がどうなるにせよ、来シーズンの目玉選手になるのは間違いないでしょうね。ホアキン・ニーマン。この名前、覚えておいて損はないですよ。

写真/姉﨑正

GOLF5

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