5位タイは4府県。九州勢が強い!
調査方法はいたってシンプルで、男女ツアーの現在の賞金シード保持選手の出身県をひたすら調べるというもの。その順位を、ランキング形式で発表していこう。
まずは5位タイ、男女合わせて4名のシード選手を輩出した4県を発表しよう。大阪、沖縄、鹿児島、宮崎だ。宮崎県は柏原明日架、大山志保、永峰咲希ら女子プロ勢が多く、鹿児島は稲森佑貴、香妻陣一郎ら男子プロだけで4名を占めた。
ランキング的には5位タイだが、沖縄は上原彩子に宮里美香、鹿児島は横峯さくらと、海外で活躍する選手たちを多く輩出している。
2位タイは上田桃子、小平智、時松隆光の「地元」
続いて2位タイは、男女合わせて5名のシード選手を生んだ3県、すなわち熊本、東京、福岡だ。九州はトップ5圏内に4県を送り込んでおり、ゴルフ熱の高さが伺える。
火の国・熊本は上田桃子と笠りつ子の女子プロ二人がツートップ。
そこに、男子ツアーでブレイクした秋吉翔太、開幕戦を制した重永亜斗夢も控え、ゴルフ強県の座を不動のものとしている。
首都・東京を代表するのはなんといってもPGAツアーで勝利を挙げた小平智だろう。永井花奈、葭葉ルミといった人気実力を兼ね備えた女子プロも東京出身だ。
そして福岡はなんといっても男子プロが強い。小田孔明、藤田寛之の賞金王経験者に、現在ランク1位の時松隆光、さらには最長シード記録更新中の手嶋多一も福岡出身で、男子プロの層の厚さは全国一。今年シード選手としてプロテストを突破して話題となった三ヶ島かなも同県の生まれだ。
続いてトップの発表……の前に、「賞金シード獲得選手がいない県」を発表しよう。実は意外と多く、16府県が該当する。
青森、岩手、秋田、富山、石川、福井、山梨、岐阜、滋賀、京都、鳥取、島根、山口、愛媛、佐賀、長崎がそれだ。佐賀、長崎は九州他県が多くのシード選手を輩出する中、現在は該当ゼロという結果となった。
ちなみに、愛媛県は国内ツアーのシード選手こそいないものの、PGA(米男子)ツアーのシード選手である松山英樹の出身県だ。
男女ツアーにシード選手9人を送り込む最強ゴルフ県は?
さて、いよいよトップを発表しよう。ここまで5位タイは4人、2位タイは5人だったが、トップは9人とほぼダブルスコア。圧倒的強さで、2018年現在の「ゴルフ最強県」の称号を手にしたのは、神奈川県だった。
その内訳は女子プロ6名、男子プロ3名。女子では川岸史果、吉田弓美子、西山ゆかり、辻梨恵、木戸愛、下川めぐみと若手からベテランまでがズラリ。男子も、久保谷健一、堀川未来夢、北村晃一を輩出している。
夏の高校野球でも強豪校を多数抱えることで知られる神奈川だが、ゴルフでもその強さは際立っていた。とはいえ、賞金シードの結果次第でこのランキングは大きく変動する可能性も秘めている。来年はどう変化しているのか、もう間もなくの秋のシーズンは、選手たちの出身県にも注目するとより楽しめるかも。