「やっぱり、水分をたっぷり摂ることですよね。あと、睡眠をしっかりと摂ることです」
そう回答してくれたのは秋葉真一。久保勝美も「夜は10時には寝るようにしている」といい、崎山武志も「お酒を控えて、睡眠をしっかりとること」という。日中の厳しい暑さと戦うためには、水分補給と早寝が大原則だ。
ただ、水分補給にはシニアならではのコツがあるという。
「寝る前の水分補給は大切ですが、水を飲みすぎると夜中に目が覚めてしまい、睡眠不足になることもあるので、気をつけます」(秋葉)
米山剛は、サプリを併用している。
「ラウンド中は水とスポーツドリンクをたっぷり摂ります。あとはアミノ酸系のサプリをラウンド前に飲んでいます」
また、直接的な暑さ対策としては、やはり体の熱を上げないのがコツとなる。
「アームカバーとか水筒、氷嚢など使っているよ」と教えてくれた川岸良兼は昨今話題の“日傘男子”。フェアウェイを歩くときにUVカットの日傘を差すことで、体への負担を下げている。女子ツアーではおなじみの光景だが、シニアツアーでも浸透しつつあるようだ。
口に入れる系でユニークだったのが、“社長ゴルファー”として知られる寺西明。
「暑さ対策には朝晩必ず牛乳を飲んでます。免疫力もアップしますからね。あとはビタミン、アミノ酸などをサプリメントで補給しています」
さらにユニークなのが、寺西同様長くアマチュアゴルファーとして活躍し、シニア入りを機にプロ入りした田村尚之。
「アマチュア時代は体が弱くてね……夏なんか、点滴打ちながら試合に行っていました。ところが、
プロに転向して3試合目のファンケルクラシックのとき、3日連続で焼肉に行ったんです。体が肉を欲したんでしょうね。それ以来、食べるものが変わって体重も増え、“プロの体”になったように思います」
オーソドックスなものから個性的なものまで、様々な意見が聞かれたシニアプロゴルファーの暑さ対策。みなさんも参考にしてみては?
撮影/岡沢裕行