とにかく「飛び」にこだわった“タイトリスト・スピード”
現行モデルである「917」シリーズの後継ではなく、まったく新しいシリーズという位置付けである、今回のクラブ。
クラブ名のTSは「タイトリスト・スピード」を意味し、初速やヘッドスピードなど、とにかくスピードを上げて飛距離を伸ばすことにこだわったドライバーだという。早速、試打した感想を聞いてみよう。
「どちらのクラブも打った瞬間にズバッと打球が出る感じです。今までのタイトのイメージとはまったく違って、とにかく打感が柔らかい。シャフトも少し柔らかめで、弾きが強く打球音もいい。軽く振ってもスピード感を感じられます」(堀口)
タイトリストというと、これまでは球筋を操作するのがやりやすかったり、“技”を使えるクラブというイメージだったが、今回はズバリ飛びに特化してきた印象だ。では、TS2とTS3の違いはどこにあるのだろう。
「フェースのバルジ(丸み)がTS2にはあまりありません。そのためアドレスしたときの見た目からつかまり感があります。とくにフェードヒッターの方はボールをつかまえる安心感があると思います。逆にバルジがあるTS3はしっかり自分でつかまえながら打ちたいクラブといえます」(中村)
TS2は、従来のタイトリストのプロモデルのイメージとは異なり、どちらかといえばジャパンモデルの「VG3」を思わせるほどのやさしさがあり、今までタイトリストを使ってこなかったユーザーにも打ってもらいたいモデルとなっているという。
ジャスティン・トーマスやアダム・スコットが使うTS3にしても、そこまでハードルは高くないと堀口。
「過去のモデルのだと“3”が付くモデルは難しいイメージでしたが、まったく違う、新しいクラブになっています。たとえば917D2を使っている人だったら、今まで“2”だから自分に合うのはTS2だと決めつけず、両方を試打してみるといいと思います」(堀口)
動画では実際の試打の様子や、打球ごとの計測データを詳しく見ることができる。是非チェックしよう!
協力/PGST