右サイドがずーっとOBで、フェアウェイ左にはバンカーもチラチラ視界に入るホール。「とにかく真っすぐ行ってくれ!」とはなったボールは無情にも右OBへ……こんな悲劇を回避するには、どうしたらいい? 100を切るために必要な、ティショットのマネジメント法を考える。

みなさんは、ショットの際にどんなことを考えるでしょうか。「とにかく真っすぐ飛ばしたい!」そう考える100を切りたいゴルファーは少なくないと思います。しかし、実はその考え方はNGなんです。

なぜなら、球体であるゴルフボールを重心が持ち手の延長線上から離れた場所にあるゴルフクラブで打つというゴルフの競技特性において、ボールを真っすぐ飛ばす(左右打ち出し角度ゼロ度、サイドスピンゼロ)は不可能だからです。

かつて、帝王と呼ばれたメジャー最多勝記録保持者のジャック・ニクラスは「真っすぐの球が、まだ打てない」と言ったとされます。これは別に謙遜でもなく、本当にそうなのでしょう。

すべてのボールは多かれ少なかれターゲットラインより右、あるいは左に打ち出され、スライスまたはフックスピンがかかります。「真っすぐ狙う」とは、左右どちらに行くか(曲がるか)神のみぞ知る状態でボールを打ち出す行為にほかなりません。このとき、上手くいくか、OBに飛び込むかは、腕前によって確率は異なるとしても、基本的には運を天に任せるより他がないのです。

とはいえ、100を切りたいゴルファーの場合、狙って右サイド、左サイドにボールを打ち分けるのは難しいことでしょう。ではどうするか。

画像: ボールが行ってはいけない方向を見極め、全力で避けよう

ボールが行ってはいけない方向を見極め、全力で避けよう

まずは、ホールごとに右か、左か、行ってはいけない方向を確認すること。どんなホールでもティグラウンドのど真ん中にティアップしてドライバーをもち、フェアウェイど真ん中めがけてスウィングするというスコアを崩す負のルーティンから脱却することです。

その上で、たとえば右がOBならば、右サイドギリギリにティアップして、対角線狙いという方法もあるでしょう。ドライバーよりつかまりのいい5番ウッドなどでティショットする方法もあります。反対に、右がNGのホールではドライバーが有力な選択肢となります。

また、普段の練習場でも真っすぐ打とうとせず、意図して曲がるボールを“打とうとする”ことはティショットでのOBを防ぐ上で非常にいい練習になります。美しいドローボール、フェードボールは要りません。必要なのは、「右にいかない球」「左にいかない球」です。OBにさえいかずに、ともかく次が打てる場所にボールが止まればオッケーです。

それによって、コースの半分を“消す”ことが(もちろん毎回成功するとは限らないとしても)できたら、100切りはもうすぐそこ……あるいはそれだけで達成できてしまうのではないでしょうか。

撮影/田中宏幸

(『100切りマネジメント研究所』より)

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