今年も秋の新製品の季節がやってきた。巷ではタイトリストのドライバーがフルモデルチェンジを行って話題の中心になっているが、ナショナルブランドのドライバーたちもかなりの完成度だと評判だ。そこで、みんなのゴルフダイジェスト編集部でプロゴルファーの中村修と有賀園ゴルフ大田池上店のクラフトマンチーフでもある佐藤亘店長が、3ブランド・5モデルを試打比較。それぞれの特徴をチェックした!

話題のタイトリストから国産ブランドまで徹底分析!

まず最初に打ったのは、タイトリストのニューモデル「TS」シリーズ。これまで「915」「917」と「9」から始まる3ケタのモデル名を継承してきたタイトリストが、ブランドを一新した意欲作。「TS2」と「TS3」の2モデルがラインナップされているが、全体的な印象はどのように変わったのだろうか?

画像: 機能もデザインも一新したニューブランド「TS2」(左)と「TS3」(右)

機能もデザインも一新したニューブランド「TS2」(左)と「TS3」(右)

「今回の『TS』シリーズは、発売前からジャスティン・トーマスの活躍などで話題になって、すごく前評判がよかったですよね。こうやって実物を見てみると、かなりダイナミックにイメージを変えてきたのでビックリしました」(中村)

全体的には、日本向けモデル「VG3」で培った技術を取り込んだフェースの弾きのよさや低スピン性能によって、かなり飛距離が出やすいドライバーに仕上がっていると2人は口を揃える。

画像: プロゴルファー中村修(右)と佐藤亘店長(左)が試打して徹底分析!

プロゴルファー中村修(右)と佐藤亘店長(左)が試打して徹底分析!

また、前モデルと比べると、「TS2」と「TS3」の2モデルの差が明確になっているという。「TS2」がかなりやさしそうで、いい意味でタイトリストっぽくないのに対して、「TS3」は叩いて飛ばせるタイトリスト伝統の雰囲気があるので、「私たちとしてもお客さまにお勧めしやすくなりました」と佐藤店長も肯定的だ。

画像: 写真左の「TS2」はヒール側にボリュームがあってつかまりそうな顔。ある意味タイトリストっぽくないやさしい顔だ。写真右の「TS3」は917を彷彿とさせるタイトリストらしい顔つき

写真左の「TS2」はヒール側にボリュームがあってつかまりそうな顔。ある意味タイトリストっぽくないやさしい顔だ。写真右の「TS3」は917を彷彿とさせるタイトリストらしい顔つき

そして実際に打ってみると、この「差」が絶妙な位置づけになっていて興味深いと中村は話す。

「明らかに『TS2』のほうがつかまりやすくて直進性も高く、『TS3』は重厚で操作性がよくつかまりすぎない安心感がある。それなのに、打ってみると全然違うモデルという感じではなく、好みによって選べるというちょうどいい差になっているんです。オリジナルシャフトの重量は『TS2』のほうが軽いですが、シャフトを付け替えればどちらも違和感なく打てる。PGAツアーでの使用率がほぼ半々だというのも納得です」(中村)

画像: ヘッドの重心位置を調節できるウェートバーは、「TS3」のみに搭載。この調節機能の有無も2モデルの差を際立たせている

ヘッドの重心位置を調節できるウェートバーは、「TS3」のみに搭載。この調節機能の有無も2モデルの差を際立たせている

オートマチックに飛ばしたい人は「TS2」、自分で叩いて飛ばしたい人は「TS3」。高い飛距離性能のなかで、好みによって選べるドライバーと言えそうだ。

ブリヂストンのツアーB XD-3は「飛び」も筋金入りなのか?

次に打ったのは、ブリヂストンスポーツの「ツアーB XD-3」。カーボンクラウンに金属弦を埋め込んだ「筋金入り」のヘッドで話題になっているニューモデルだ。

画像: ブリヂストンゴルフの新ドライバーは見た目のインパクトも大

ブリヂストンゴルフの新ドライバーは見た目のインパクトも大

1発打つなり「これは曲がらないね!」と中村。「筋金」の入ったクラウンのたわみやヘッドのウェートなどの最新機能で、直進性の高い低スピンの弾道が出た。

画像: バランスよくまとまっていて「曲がらない!」と中村プロ

バランスよくまとまっていて「曲がらない!」と中村プロ

「これまでブリヂストンのプロモデルは『難しい』という印象が強くて、お客さまのなかにはイメージで敬遠される方も多かったのですが、今回はいい意味でやさしくなっていて、ヘッドの色からくる印象などと相まって、うまくイメチェンできたと思います」(佐藤店長)

画像: 青いヘッドのカーボンクラウンに、「筋金」が入っているのが特徴的

青いヘッドのカーボンクラウンに、「筋金」が入っているのが特徴的

「プロモデルなので、決して上がりやすい、つかまりやすいというモデルではないのですが、上がらない、つかまらないというわけでもなくて、難しすぎないプロモデルとして、すごくいいバランスに仕上がっていると思います。顔もきれいだし、プロがどんどんスイッチしているのもうなずけます」(中村)

画像: ヒールとソール中央にウェートが配され、つかまりと低スピン性能を強化。ネックには調節機能が搭載されている

ヒールとソール中央にウェートが配され、つかまりと低スピン性能を強化。ネックには調節機能が搭載されている

ネックにはカチカチ機能もついていているが、ネックからフェースの見え方がキレイで構えやすさもバツグンだと中村。オリジナルシャフトも、トルクが少なめで走りすぎないモデルが装着され、低スピン性能をサポート。曲げずに低スピンで飛ばしたいゴルファーに最適の1本と言えそうだ。

スリクソンのニューモデルの実力は?

最後はダンロップのアスリート向けドライバー「スリクソン」のニューモデル。「585」と「785」の2モデルがラインナップされている。

画像: ツアープレーヤーも続々とスイッチしている

ツアープレーヤーも続々とスイッチしている

この2モデルも、「それぞれの個性がハッキリしていて選びやすい」と中村。

「『585』は、球のつかまりやすさにフォーカスしたドライバーですね。ライ角がかなりアップライトなうえ、ヘッド後方の頂点がかなりヒール側に寄っていて、ヒール寄りで球をとらえてつかまえさせようという意図がハッキリと見て取れます」(中村)

画像: 「585」には球をつかまえて飛ばすための工夫が盛り込まれている

「585」には球をつかまえて飛ばすための工夫が盛り込まれている

佐藤店長も、「これならスライサーのアマチュアが結果が出やすい」と話す。

「球も比較的上がりやすいですし、『従来のスリクソンはハードだけど、ゼクシオはまだちょっと』という方にハマりそうなドライバーですね」(佐藤店長)

画像: 左が「585」、右が「785」。並べてみるとそれぞれの個性がよく分かる

左が「585」、右が「785」。並べてみるとそれぞれの個性がよく分かる

一方で「785」は「まったく別物」(佐藤店長)という完全アスリートモデル。顔がシャープで打球音もソフト。ヘッド、シャフトともにクセがなくて、プロゴルファーが好みそうなドライバーだ。

「基本的に低スピンで直進性も高いのですが、やたら低スピンすぎるのではなく、コントロールしやすいスピン量が残る弾道なので、すごく扱いやすい。素直でクセのないシャフトと相まって、球を曲げたり抑えたりもしやすそうですね」(中村)

画像: 叩いてもフケないが、操作性を失わない適度なスピン量が残るのが気持ちいいという

叩いてもフケないが、操作性を失わない適度なスピン量が残るのが気持ちいいという

スリクソンの2モデルも、それぞれの個性がハッキリしているので、つかまえて飛ばしたいなら「585」、叩いてコントロールしたいなら「785」と、選びやすそうだ。

画像: 「気になるドライバーはどんどん試打しに来てください」と佐藤店長

「気になるドライバーはどんどん試打しに来てください」と佐藤店長

自分にどれが合っているかは、試打して決めるのがいちばん確実。3打席の試打室を完備し、高性能な計測器と経験豊富なスタッフが揃う「有賀園ゴルフ大田池上店」なら、じっくり試打して自分に最適なドライバーを見つけられること請け合いだ。この秋、新ドライバーでライバルに差をつけよう!

撮影/小林司

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