飛距離アップはすべてのゴルファーの夢。そのためにスウィングを磨いたり、一生懸命練習したり、ときには筋トレやエクササイズに励んだりもする。しかし、ニューヨークを中心に活動し、現地で最先端のゴルフ理論に日夜触れているゴルフインストラクター/パーソナルトレーナーとして活躍する宮崎大輝の見解は違う。

「とくに日本人ゴルファー、それもビギナーからアベレージゴルファーにとっては、スウィングよりもフィッティングを見直したほうが、飛距離を伸ばせる可能性があります。多くのゴルファーが、“アンダースペック”なクラブを使っていることで、飛距離をロスしているんです」(宮崎)

アンダースペックとは、簡単にいえば自分の持っているヘッドスピードに対してクラブが軽すぎたり、シャフトが柔らか過ぎたりすること。それは、日本におけるアベレージゴルファー向けのクラブのスペックに理由があるという。

「クラブのスペックはスウィングにマッチしていることが一番大切です。しかし、日本で売られているアベレージゴルファー向けクラブは非常に軽く、柔らかい。初心者にとってもアンダースペックですし、ある程度しっかり振れるようになればなるほど、コースで上手くいかなくなってしまいます」(宮崎)

画像: ニューヨークで最先端のゴルフ理論を学び一時帰国した宮崎大輝にヒルトップ横浜クラブで話を聞いた

ニューヨークで最先端のゴルフ理論を学び一時帰国した宮崎大輝にヒルトップ横浜クラブで話を聞いた

宮崎によれば、クラブは基本的にボールが左に飛びやすく設計されており、ある程度“振れる(=ボールをつかまえることができる)”ようになると、左に行くクラブを無意識に逃すようにスウィングしてしまう。結果、本来のポテンシャルよりもヘッドスピードが上がらず、最大の飛距離が得られないのだという。

「体力のない人、ヘッドスピードのない人にとって、柔らかくて軽いシャフトは恩恵があります。しかし、振れる人であれば、しっかりといいスウィングをしたときに初めてナイスショットが出る。そんなセッティングにしないと、伸び代が減ってしまいます」(宮崎)

画像: タイガー・ウッズもスウィング中シャフトをしならせすぎることはない(2018年全米プロゴルフ選手権のタイガー・ウッズ 写真/姉崎正)

タイガー・ウッズもスウィング中シャフトをしならせすぎることはない(2018年全米プロゴルフ選手権のタイガー・ウッズ 写真/姉崎正)

そもそもシャフトが合う・合わないというのは、スウィングのタイプによって様々で、人それぞれ。スウィングにマッチしたスペックを使えば、ミート率がアップ、ヘッドスピードそのものを上げることもできる。「たとえば年配の男性でも、“振れる”なら重くて硬いもののほうが飛ばせる可能性もあります」と宮崎は言う。

女性は軽くて柔らかいスペック。年配ゴルファーは軽くて柔らかいスペック。初心者は軽くて柔らかいスペック。そう決めつけず、“しっかり振ったときにナイスショットが出る”ことを基準に、人それぞれに合ったクラブを探すことが、飛距離アップに、そして上達にはもっとも近道なのだ。

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