SNSを利用する“ゴルフ女子”は多い。自分のゴルフファッションやスウィング、訪れたゴルフ場にランチで食べたメニューといったものを投稿し、ゴルフ仲間から「いいね!」をもらえるのは嬉しいもの。かくいう私も、日常的にSNSに触れているゴルフ女子の一人だ。
私の場合、どちらかというとティーチングプロのアカウントをフォローしてレッスン動画を見たり、
同じ女性で上手い人のスウィングをチェックするなど、自分のゴルフにプラスになる情報を得るのがメイン。ともあれ、20代の女性ゴルファーにとって、SNSとゴルフはすごく近い関係にある(と思う)。
さて、先日、SNSで知り合ったゴルファーの方に誘われて、その方が主催するゴルフコミュニティのコンペに参加してきた。主にSNSを通じて知り合ったというゴルファーたちの“オフ会”的なコンペだが、10組近い組数で、なかなかの盛況。男女比率は8:2といったところで、やはり男性が多い。
私が一緒にプレーしたのはいずれも初対面の男性たち。だが、やはりゴルフを通じて知り合うと、
あっという間に仲良くなれるもの。おかげで楽しい1日を過ごすことができたのだが、そこで耳にして興味深かったのが、同組の男性のこんな一言だ。
「別の組の女性、出会いを求めてるって聞いたから、誘ったんだ」
このSNSコンペ自体が“ゴルコン(ゴルフコンパ)”というわけではないが、女性陣の中には出会いを目的で参加している人が少なくないみたいなのだ。実際のところどうなのか、参加した女性陣に話を聞いてみた。
「年齢を重ねると合コンもあんまりできないし、ゴルフで出会えたら」(30代半ば)
「職場は出会いがない。ゴルフなら男性がたくさんいて、いい人に出会える可能性もある」(30代前半)
「一緒にゴルフに行ってくれる人がいたらラッキー」(40代前半)
「お金を持っている方が多いし、出会いの場としてはもってこい(笑)」(30代後半)
たしかに、ゴルファーはある程度の収入があったり、きちんとした仕事に就いている場合が多い印象があり、通常のコンパよりも出会いの効率(?)がいいのかもしれない。それに、たとえ出会いがなくても、ゴルフ仲間が増えたら嬉しいし、そこから横のつながりも生まれる。第一そもそもゴルフは楽しい。出会いもなにもなくても、だ。一方、はじめから男性との出会いを目的にゴルフを始める女性ゴルファーもいると聞く。
ラウンドだけでなく、一緒に練習場に行ったり、ゴルフショップでクラブを見たり、アパレルショップでウェアを選んだりと、ゴルフには男性と一緒に楽しみたいような場面が多くある。男性の場合、
ゴルフそのものに夢中になるパターンが多い気がするが(実は私もそうなのだが)、多くの女性にとってはゴルフとは誰かと楽しむことに意味があるのかもしれない。その誰かが、素敵な男性ならば、もちろん言うことはないはず。そして、そんな相手を探すのに、ある程度身元が明かされているSNSを通じたコミュニティは、たしかに最適かもしれない。
通常のラウンド以上、ゴルコン未満。そんな、ちょっと変わったラウンド体験であった。