今年のライダーカップは17.5対10.5の大差をつけ欧州チームが圧勝した。タイガー・ウッズ、ブライソン・デシャンボーらつい前週まで好調だった面々がまったく良いところなく全敗。ヨーロッパは今季絶不調だったセルヒオ・ガルシアの活躍で初日からリードを広げる展開だった。
ルーキーが多いチーム編成ながらベテランがお手本になり勢いをつけた欧州チーム。スター軍団の米チームに比べ劣勢が伝えられたがチームの雰囲気は抜群だった。
大会2週間前にはマキロイがツイッターでいたずら動画をアップ。マキロイ、イアン・ポールター、ヘンリック・ステンソンにライダーカップルーキーのトミー・フリートウッドがBMW車に同乗しキャプテンのトーマス・ビヨーンに電話。
「大会中クライオセラピー(凍結治療機)を人数分用意して欲しいんだ。その機械に入った翌日フリートウッドが『62』をマークして効果は絶大」と言い放つマキロイにビヨーンは「考えてみるよ」との返答を勝ちとった。
これにはいたずらとわかっているポールターが今にも吹き出しそう。まるで心理学者のようなまじめ一筋のビヨーンにマキロイは大爆笑だった。
やがていたずらだったことに気がついたビヨーンはマキロイを「問題児」扱い。それでもマキロイはチーム戦で勝利。ポイントゲッター役はセルヒオ・ガルシアに譲ったがチームの雰囲気作りに貢献した。
25年ぶりにアウェイでのカップ奪還に燃えた米チームは今回も悲願ならず。前週まで好調だったタイガー全敗の誤算。最高のチームワークを見せたヨーロッパの圧勝と相成った。
* 2018年10月2日10時30分 文章を一部修正致しました