まずは微笑ましい話題から。最終戦のツアー選手権で5年ぶり通算80勝を飾ったタイガー・ウッズは勝利の余韻に浸る間もなくフランスに渡ったため「お祝い? そんな時間まったくなかった」。
そこで尊敬する先輩のためひと肌脱いだのがご近所の仲良しジャスティン・トーマスとリッキー・ファウラーだ。帰国後開いた祝賀パーティの様子をトーマスがインスタにアップ。そこにはとろけそうな笑顔のタイガーの姿が。
「TW(タイガー)の優勝を祝う最高の夜。自分たち選手にとって、ゴルフ界にとって、タイガーが健康を取り戻し還ってきてくれたことがとてもうれしい、オールドマン(ご老体)! これから先は本気の勝負」
トーマスのこのコメントにも愛情が溢れているが「今日おろしたばかり」という2人のティシャツが秀逸。
小さいころから憧れ背中を追いかけてきたタイガーの勝負カラーである真っ赤なシャツの胸には
『I MADE TIGER GREAT AGAIN』
の文字が。なにやら選挙のキャンペーンを思い出すが、腰痛が癒え本格的に練習を始めたタイガーのスパーリングパートナーを務めた2人が「タイガーに輝きを取り戻させたのは自分」とジョーク交じ
りの自負を表現したのだろう。タイガーのうれしそうな表情は必見だ。
明るい話題の一方でリードはチームへのうらみタラタラ。これまでライダーカップとプレジデンツカップでコンビを組み好成績を挙げていたジョーダン・スピースが今回はキャプテンの「仲良しモードで良い」という方針から親友のトーマスとのコンビを志願。2人は3勝1敗とポイントを稼いだが、面白くないのがフラれた格好のリード。
タイガーと組んで2連敗を喫し「スピースは俺と組むのがイヤだったんだ。好きとか嫌いじゃなくチームのためになにができるかが問題。彼はイヤな奴だ」とニューヨークポストなどのインタビューで不満を爆発させた。
またミケルソンも「コースのラフは厄介すぎてプレーにならなかった。リスクはあってもちゃんと攻めていけるセッティングじゃなければ面白くない。ああいうコースでの試合は時間の無駄」と切り捨てた。
「エゴは捨てよう」というスローガンが米チームの控え室に貼ってあったらしいが、スター軍団はやはりエゴを捨てるのは苦手?