果たしてプロたちのお眼鏡にかなうのか?
新作クラブの商品化前のプロトタイプ、発売前のシューズのプロトタイプ、練習器具のプロトタイプなど、ツアー会場では、まだ市場に出るかどうかわからないアイテムを見かけることがある。10月5日〜10月7日に東名カントリークラブで行われたスタンレーレディスでもそんなアイテムを発見。さっそく取材した。
プロゴルファー御用達のチャンプティを取り扱うテイクスインク株式会社の竹澤俊治さんがこの日プロたちに試してもらっていたのがベルトループにかけられる形のマーカー。どうやら「ハングマーカー」というらしいが、まだ商品化はされていないという。
マーカーと言うと、ポケットに入れたはいいけれど、どのポケットに入れたか分からなくなりグリーン上であたふたするということが少なくない。それを解消するためにキャップにつける形のクリップマーカーや、大きめのカジノチップマーカーが流行っているが、そのふたつに対抗して作られたのがこのハングマーカーだとか。
使い方は簡単。ベルトループに通して持ち歩き、グリーン上でマークするときに外し、使い終わったらまたベルトループへ。ポケットに入れないので探す手間もないし、薄くて軽いのでつけていても気にならない。ツアー担当も実際にズボンにつけてみたが、これは便利。ちょっとしたアクセサリーのつもりでつけておくにもいいかもしれない。
ちなみにマーカーの形はゴルフ規則では「小さなコインや同様のものを含む」という記述だけで、大きさや形についての明確な規定はないが、丸いものがふさわしいとされている。これなら丸い形だし、試合中でも使えるかも。実際に手にとったプロに話を聞いてみた。
「普段はキャップにつけるのを使っています。うーん、ハングマーカー使うかな? 今のところキャップのマーカーに慣れているので、どうでしょう?」
そう話すのは小祝さくら。普段使っているクリップマーカーで事足りていると話しながらもちゃっかりハングマーカーもお持ち帰り。野澤真央も興味を持ったひとり。使いやすそうでいいですねと笑顔で持ち帰った。他にも濱田茉優、三ヶ島かなも興味を持っており、ファーストコンタクトとしてはプロからの反応も上々だったようだ。
現時点では商品化は決まっていないそうだが、まずはノベルティとして展開していくそうだ。クリップマーカー、カジノマーカーに続く「第三のマーカー」になるか。試合観戦のときにはグリーン上のマーカーにも注目してみよう!
撮影/矢田部裕 取材大会/スタンレーレディス