日本オープン2日目を終え、単独首位に立ったのは日大2年生のアマチュア、桂川有人。1イーグル、6バーディ、2ボギーとこの日ベストスコアの65をマークし、2位の藤田寛之らと1打差でホールアウトした。彗星の如く現れた若きゴルファー、一体どんな選手なのか!?

桂川は、愛知県出身の20歳。昨年は朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権や文部科学大臣杯日本学生ゴルフ選手権、信夫杯争奪日本学生ゴルフ選手権など錚々たる試合で優勝を遂げ、今年は中部アマチュアゴルフ選手権、愛知県アマチュアゴルフ選手権のほか、日本学生ゴルフ選手権で優勝し、来年からナショナルチーム(※注)入りも確実視されている。

画像: 練習日に取材に応じてくれた桂川(撮影/大泉英子)

練習日に取材に応じてくれた桂川(撮影/大泉英子)

「今週の目標はまずは予選通過して、一つでも上にいけるよう頑張りたいですね」と練習日に語っていたが、いやはやどうして……。実際話しかけてみると、とても謙虚で控えめな印象の桂川だが、大舞台で実力を発揮することができる将来有望な若手選手だ。

彼の経歴を聞いてみると、これまたユニーク。日大に入学する前は単身でフィリピンに渡り、プロゴルファーを目指して3年間練習していたという。

「フィリピンに知人がいたので、その人の家にホームステイさせてもらい、練習していました。ゴルフもタダで練習させてもらえ、ゴルフ環境もよかったので、フィリピンを選んだんです。勉強は通信教育でやっていました。フィリピンは英語とタガログ語が公用語ですが、タガログ語は単語ならわかります(笑)。英語はあまり得意ではないですが……」

通信教育で勉強しながら、ゴルフに打ち込み、帰国後は日大に推薦入学。日大に入学してからアマチュアの大会にも数多く出場するようになり、数々の大会で優勝を果たしているが、どんなタイプのゴルファーなのだろうか?

「自分はあまりティショットが得意ではないんです。だからあまりティショットでは攻めず、アイアンで攻めていくタイプ。でもかといって飛距離が出ないわけではありません。ただティショットは不安になることが多いので、そういう時は3W(3番ウッド)で打ってアイアンでチャンスにつけるというゴルフが僕のスタイルです」

いつかは松山英樹のように世界で活躍する選手になりたい、という桂川。過去、アマチュアで勝ったのは1927年に開催された第一回大会の赤星六郎のみという日本一のゴルファー決定戦で前人未到の記録を樹立すべく、謙虚に大胆に攻める。

※注:ナショナルチームとは、日本ゴルフ協会が派遣する海外試合の日本代表選手団を選考する母体となる選手団のこと。過去、片山晋呉、池田勇太、宮里藍、松山英樹、畑岡奈紗など世界で活躍する数多くの選手を輩出

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