「体育の成績は普通だったけど……」
プロゴルファーにはやっぱり運動神経がよくないとなれないのか? そんな疑問を解消するために、プロとして活躍する選手たちに学生時代の体育の成績を聞いてみるという単純明解なこの企画。今回は黄金世代イチの飛ばし屋で、ジャンボ尾崎の秘蔵っ子、原英莉花に話を聞いてみた。
「学生の頃の体育の成績? あまり覚えていませんが、普通でしたね。4だったかな? ゴルフ以外のスポーツで得意だったものも特にないです。というかあんまり覚えていません」(原)
とほんの数年前まで学生だった年齢にも関わらず、学校の体育のことはそこまで印象に残っていないと回答。かなりさっぱりとした性格なようだ。それだけ学生時代からゴルフに打ち込んでいたのだろう。では、体育といえば「走る」というイメージだが、短距離走と長距離走ではどちらが得意か、さらに聞いてみた。
「完全に長距離走ですね。長距離は得意でした。そういえば長座体前屈とか、柔軟性のものも得意でしたね。今もまだ学生時代ほど柔らかいかはわからないけど……」(原)
とのこと。記者の勝手だが「足が速そう」というイメージがあったため、長距離のほうが得意というのは少し意外だった。長距離といえば、学生の頃のスポーツテストで行われる「シャトルラン(20メートル往復持久走)」は何回くらいできたのだろうか?
「シャトルラン! ありましたねー。でもシャトルランをやる日に毎回ちょうど学校に行けなくて、やった覚えが小学生の頃しかないですね。何回できたかまではさすがに覚えていません……」(原)
と回答してくれた。長距離が得意な人の見せ場とも言えるシャトルラン。せっかくのチャンスをものにできず悔しかったに違いない。最後に、運動神経がいいほうが、ゴルフは上手くなると思うか聞いてみた。
「えー……わからないですね。体育は好きだったけど得意ではなかったから、私はそんなに運動神経が良いほうじゃないと思うけど……。でも運動神経というか、ゴルフでは『同じことを何度もやり続けられる』ということが大切なんじゃないかと思いますね。運動神経よりも、コツコツと反復練習がやり続けられるかが大事だと思います」(原)
と締めくくった。「同じことを何度もやり続けられるのが大事」とはなるほど、プロゴルファーの言葉として深い。今後もいろいろなプロに話を聞いてみたい。
撮影/大澤進二 取材大会/富士通レディース