国内男子レギュラーツアーへの若手育成として、またシード落ちした選手がもう一度這い上がるための登竜門として12試合が開催される「AbemaTVツアー」。10月17日から開催されている「太平洋クラブチャレンジトーナメント」でプロゴルファー中村修が来年活躍しそうな原石を探してみた。

平均飛距離301.97ヤードの竹内廉

スターの原石を探そうとAbemaTVツアーに来ていました。旧知のプロゴルファー・中井学が出場していたので、中井選手のプレーを見ようと、スタートホールで待ち構えていました。その組でプレーしていたのが、今回紹介する竹内廉選手です。

驚きました。抜群の体のキレから放たれる圧倒的なボール初速。気がついたときには300ヤード先のフェアウェイでボールが弾んでいる強弾道。失礼ながら有名プロとは言い難い竹内選手ですが、そのスウィングを見たギャラリーからは「おぉ……!」とドヨメキが起こっていました。

スウィングひとつでギャラリーをどよめかせる。これはレギュラーツアーのトップ選手であっても、なかなかできることではありません。

アマチュア時代の2010年には予選から勝ち上がって「全米アマ」にも出場したことがあるという25歳の竹内廉選手。ハタチでプロテストに合格した若手です。

2017年のファイナルQT(レギュラーツアー出場権を争う予選会)を17位で通過し、2018年はレギュラーツアーに12試合出場するも決勝ラウンドまで進んだのはわずかに4回。獲得賞金も260万あまりで下位に沈んでいます。

しかし173センチ65キロから放たれるドライバーショットは目を見張るものがあります。実際にレギュラーツアーのドライビングディスタンスでも5位にランクインしています。私が見た10月18日(水)の初日のラウンドは圧巻の2イーグル5バーディで9アンダーとスタートダッシュを決めました。

スコア以上に、ショット力の高さとしっかりと打てるパッティングに魅力を感じ、ホールアウト後に話を聞いてみました。聞きたいことはひとつ。これだけの実力がありながら、なぜレギュラーツアーで成績が振るわなかったのかです。

画像: 「太平洋チャレンジトーナメント」で初日を9アンダーとスタートダッシュを決めた竹内廉

「太平洋チャレンジトーナメント」で初日を9アンダーとスタートダッシュを決めた竹内廉

「実は、今年はまったくパターが入ってなかったんです。レギュラーツアーには父親がついてきてくれているのですが、『俺の方がパットは入るな』と言われてるくらいです」(竹内)

と、グリーン上で苦労したことを教えてくれました。しかし、この日のラウンドでは、パットも面白いように決めていました。ピン型のパターを使ってごくオーソドックスなパッティングスタイルで、しっかりと打っていました。

「今までずっとボールに線を書いてターゲットに合わせてやってきたのですが、何も考えずしっかりヒットしようとだけ考えていました。少し気持ち悪いショートパットのときだけ線を合わせました」(竹内)

どうやら、レギュラーの速いグリーンを制するために、ストロークをかなりシビアに考えた結果、“考えすぎ”状態に陥っていたようです。この日のグリーンはレギュラーツアーに比べれば高速ではなく、むしろ一般営業に近い状態。プロにとっては“遅い”グリーンだったことで、しっかり打つことに集中できたことが良かったようです。

竹内選手には、もうひとつ特徴があります。小さいころから極真空手をやっており、いまも続けているのだそうです。そこには、平均300ヤード超えの秘密がありそうなので、聞いてみると。「今はケガしてしまうとまずいし、アザだらけになってしまうのでやっていませんが」と前置きした上で、「腰の使い方や力の出し方は足、腰からというのはゴルフとまったく同じですね」と答えてくれました。

同組でプレーをした中井学選手は竹内選手のゴルフをこう評してくれました。

「すごく現代的なスウィングをしていますよね。チタン世代というか、軽くて長いクラブを振ることに非常に長けていることがうかがえるスウィングをしています。パットが入らないと話してましたが、出だしでいいパットを決めたら9アンダーまで伸ばしました。飛距離良し、ビジュアル良し、性格もいい。ああいう子がレギュラーで活躍すると人気が出ますね」(中井)

レギュラーツアーは、グリーンの速さやラフの深さ、ピン位置などAbemaTVツアーの比べるとタフなセッティングになっています。そのため、スコアをまとめる上でパッティングの占める割合は高くなります。

しっかり打つことだけを考えた結果積み上げた2イーグル5バーディー。この日のラウンドで得たことを踏まえてこのあとの活躍に期待したいと思います。読者みなさんも、竹内廉の名前を覚えておいて損はありません。

取材トーナメント/太平洋クラブチャレンジ

キャロウェイ

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