ゴルフのベストシーズンは、影が長く伸びる季節でもある
本日開幕の富士フィルム シニア チャンピオンズシップの開催コースである江戸崎CCのようにティグラウンド周りに大きな木がある林間コースでは、日の入りが早くなるこの時期は15時を過ぎると影が長くなりティグラウンドに横たわってくる。
「気にせずにティアップしてしまうと、思わぬミスを誘発することもありますよ」というのは元全英シニアオープン王者の須貝昇プロだ。
「リンクスならこういうこともないのだけれど、日本の林間コースだとよくありますね。一番ダメなのは、ボールは木の影で体は影の外にある場合。バックスウィングしたときに急にまぶしさを感じるから(リズムが)早くなったりヘッドアップしたりいろんなミスが出てしまうからね」(須貝)
たしかに、そんな経験がある。まぶしいのを嫌って日陰にティアップしたつもりが、テークバックした瞬間に目に光が飛び込んでくる……その状態からナイスショットするのは至難のワザだ。
そこで、おススメのティアップの仕方を聞いてみた。
「木(の影)が太いなら完全に影の中に入って打つこともできます。それはそれでOK。でもおススメは影がまったくかからない場所にティアップすること」(須貝)
多少まぶしくとも、「途中からまぶしくなる」のよりははるかにマシ。要するに、光が一定になる場所をしっかりと見定め、そこにティアップするのがベストということだ。
須貝によると、ティグランドに上がったときにしっかりと周りを見渡せる余裕や落ち着きが大切で、落ち着いていればホールの狙いどころや風などを、目や体で感じることができるし、適切なティアップの場所を選ぶこともできる。そして、それがナイスショットにつながるんだとか。
ちょっとしたことでミスショットを防ぐことがスコアアップのカギになるはず。富士フィルム シニア チャンピオンシップを現地やテレビで観戦する際は、プロたちのティアップ術にも注目だ。