サンドウェッジ(SW)のロフト角というと58度、あるいは56度をほとんどのゴルファーはイメージするはず。しかし、ゴルフライター・田島基晴は、「54度」のSWの使い勝手の良さを提唱。その理由は?

今年の夏のこと。メジャー中継をテレビで観ていたら、上位にいるジャスティン・ローズ、ダスティン・ジョンソン、ジェイソン・デイ、ローリー・マキロイが使っている赤銅色のウエッジは何だ? と気になり始めた。

WEBで検索すると、テーラーメイドのHI-TOEウエッジであることがわかる。なんとカッコいいんだ。「エイジドカッパーフィニッシュ」でトウが高く、フェース全面にスコアリングラインがあるのもいい。日本での発売が待てなくて、並行輸入でプロたちが使う「60度」のウェッジを購入した。

画像: HI-TOEに限らずボーケイSM7、クリーブランド「RTX4」、フォーティーン「FH Forged V1」など多くのモデルで54度は選べるから、一度好みのモデルで試してみよう

HI-TOEに限らずボーケイSM7、クリーブランド「RTX4」、フォーティーン「FH Forged V1」など多くのモデルで54度は選べるから、一度好みのモデルで試してみよう

使ってみると、斬れ味鋭いナイフのように、アプローチが決まる時はビシビシと決まるのだが、使える場面が限られる。あとやはり切れ味が鋭い分シビアで距離感も難しい。100点も出せるが、30点も出る。使う場面がどんどん限定され、日本発売前なら高く買い取ってくれるだろうと、早々に手放してしまった。

先日、HI-TOEウエッジの54度を試打する機会があった。54度はフェース全面にスコアリングラインもないし、ソール形状もスタンダード。普通っぽく感じて選ばなかったスペックだったが、打ってみるとこれがすこぶる良い。

バンカーからも問題なく出る。バンカーのミスは「上に飛ばない」のではなく「前に飛ばない」から起こることが多いと聞いたことがあるが、ピンの根元が見えないぐらい深いバンカーでなければ、フェースなど開かなくても簡単に脱出できる。少しハンドファーストにするだけでピッチエンドランができるし、ボールを左足寄りにすればボールを上げることもできる。

画像: 56度のサンドと52度のアプローチウェッジの間のロフト。実はこれが絶妙なのだ

56度のサンドと52度のアプローチウェッジの間のロフト。実はこれが絶妙なのだ

とりあえずビール的に、サンドウェッジは58度と決めている人が多いが(ましてや60度となるとなおさらだが)、ロフト角が増えると、リーディングエッジから打点までの距離が長くなり、難易度が増す。54度だと奇跡のアプローチは出ない気がするが、アプローチの平均点が上がると感じる。

ツアープロのフィールドとアマチュアのフィールドは明らかに違う。誤解を恐れず言えば、アマチュアにとってサンドウェッジに求められる必要な機能が充分発揮できるロフト角は、54度もあれば充分なのではないだろうか? サンドウェッジが苦手という人には、一度試して欲しいと思う。

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