2017年の大ヒットクラブとなったキャロウェイ「GBB EPICスター」。そして同じテクノロジーを搭載しこちらも人気モデルとなった「ローグスター」。今回はこの2本のドライバーを改めて比較試打。プロゴルファーの中村修とノリーこと堀口宜篤の2人が打ち比べて、それぞれの特徴を解説してもらった!

シリーズが違うため直接の後継モデルというわけではないものの、同じ技術を搭載しコンセプトも似ている2本。さっそく打ち比べてみよう。まずはEPICスターから試打。ソール後方にスライド式の可変ウェイトが搭載されているが、今回はとくにいじらずニュートラルな状態で打ってもらった。

画像: キャロウェイ「GBB EPICスター ドライバー」(10.5度、純正Sシャフト装着)。ソール後方にスライド式可変ウェートを搭載、つかまり具合を調整できる

キャロウェイ「GBB EPICスター ドライバー」(10.5度、純正Sシャフト装着)。ソール後方にスライド式可変ウェートを搭載、つかまり具合を調整できる

堀口がクラブを振り抜くと、気持ち良い打音とともにトータル282ヤードをマーク。

「つかまってきますね! 弾き感も強くて、当たった瞬間ストンと出ていきます」(堀口)

後ろから試打の様子を見ていた中村が「打音というか、打感が特徴的ですよね。弾く感じが強いです」と言うように、打音からも弾きの強さが伝わってくる。EPICのクラウン部分はカーボン。以前はカーボン複合のドライバーは打感がイマイチというのが定説だったが、EPICの打感は爽快だ。同じくカーボンクラウンを採用するテーラーメイドのMシリーズとも異なる、弾き感が得られる。

続いて中村も試打。まっすぐに255ヤード飛んでいく。

「直進性が高くて打感も良い印象があります。全体的に軽いし振り抜きやすいです。金属っぽくないというか、フルチタンとは違う感触があり、それでいてボールを弾いてくれます」(中村)

それに対して、ローグスターはEPICスターよりも「やさしい」と堀口、中村は口をそろえる。

ぱっと見て目につく変化はウェイトの位置。EPICスターではソール後方にあったウェイトだが、ローグスターではヒール付近に位置が固定されている。これについては「ヘッド内部の重量配分等も含め、つかまりに振ったモデル」なのだと中村は分析する。

画像: キャロウェイ「ローグスター ドライバー」(10.5度、純正Sシャフト装着)。ウェイト位置はヒール付近で固定されている

キャロウェイ「ローグスター ドライバー」(10.5度、純正Sシャフト装着)。ウェイト位置はヒール付近で固定されている

堀口が試打すると、飛距離は288ヤード。スピン量、飛距離ともにEPICスターとほぼ同じだが、打ち出し角が13.4度だったEPICスターに対し、ローグスターは15.4度とさらに球が高く飛んでいった。堀口の打った印象はこうだ。

「ローグのほうがより打感が柔らかい印象です。構えた時の安心感もローグのほうがありますね」(堀口)

実際に並べて比べてみると、投影面積はローグスターの方が大きい。

画像: 写真左がEPICスター、写真右がローグスターの見た目。ローグスターの方が投影面積が大きい

写真左がEPICスター、写真右がローグスターの見た目。ローグスターの方が投影面積が大きい

中村が打つと、EPICスターではほぼストレートだった弾道が、ローグスターではよりつかまるのか、ドロー弾道になった。

画像: 中村の試打結果

中村の試打結果

「つかまり具合は(EPICスターのウェイトノーマルポジションの場合と比べて)ローグスターのほうが強い感じがします。よりスライスが強かったり右にすっぽ抜けるクセのある人は、ローグスターのほうが合うかなと思います」(中村)

画像: 堀口の試打結果

堀口の試打結果

一発の飛びならEPIC、やさしさならローグ……という印象だが、正直飛距離性能はほぼ変わらないという印象。スライサーがつかまりを求めるならばローグ、ある程度クラブをコントロールできる人が、調整機能を活かしながら弾道をチューニングするならEPIC、という風に選ぶのがオススメになりそうだ。

協力/PGST

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