難しすぎるクラブを使っていませんか?
男子ツアーで「やさしいクラブ」を使うツアープロが増加傾向にあるそうです。ある有名クラブメーカーの男子ツアー担当いわく「最近は、“アマも使えるプロモデル”ではなく、“プロも使えるアマモデル”を使うようになった」とのことで、プロの意識に変化が見られるようなのです。
その背景には、弾道計測器「トラックマン」の普及があります。トラックマンにより、各ゴルファーごとの最適な打ち出し角、スピン量が簡単に求められるようになり、それを実現するためにクラブを合わせるというやり方で、プロたちはクラブを選ぶようになっています。
つまり、感覚でクラブを選ぶのではなく、データ(結果)でクラブを選ぶ。感覚は二の次、ということです。そうした選んだ“いい結果”が得られるクラブが、「プロも使えるアマモデル」であることが多いのでしょう。
さて、では我々アマチュアのクラブ選びはというと、依然としてハードスペックを選ぶ傾向が根強く残っているようにも思えます。
ドライバーをプロモデルからアマチュアモデルに変えるだけで、ロフト15度の3番ウッドを抜くだけで、シャフトを60グラム台から50グラム台に変更するだけで、もしかしたらゴルフは格段にラクになるかもしれません。
昔はよく「上手くなろうと思ったら、上手くなったときに使えるクラブを使え」などと言いましたが、一番上手いプロたちがやさしいクラブを使うのならば、我々アマチュアも無理に難しいクラブを使う必要はもはやないのではないでしょうか。
100を切る上でクラブ選びは関係ないかといえば、そんなことはまったくありません。ゴルフクラブに対する知識が上級者に比べ少ないことから、100が切れないゴルファーは、ときに驚くほどハードなクラブを使っているケースがままあるからです。
100が切れなくて悩んでいるゴルファーは、一度身近な上級者やゴルフショップに行って、クラブセッティングをチェックしてもらうといいかもしれません。100切りに関するアンケートを行うと、少数意見としてですが、常に「クラブセッティングの見直し」が挙げられます。
プロだってやさしいクラブに頼る時代。ましてアマチュアをや、です。