「日本オープン」を制するなど賞金ランク3位で終え、2018年は飛躍のシーズンとなった稲森佑貴。4年連続フェアウェイキープ率1位を記録した日本一曲がらない男はどんなクラブを使っているのか。プロゴルファー・中村修が取材した。

「フルショット前提」でクラブを選ぶ

ドライバーのフェアウェイキープ率が断トツの一位を記録する稲森選手。その秘訣は「振り切ること」だと言います。そんな彼がドライバーに求めるのはつかまりの良さ。しっかりと振り切ったときにボールがキチンとつかまってくれるからこそ曲がらないのだそうです。

そして、今年の日本オープン制覇には、契約するダンロップのニューモデルの影響が大きいのだとか。

「芥屋(8月のRIZAP KBCオーガスタ)から新しいドライバーに変えたのですが、最初に使ったヘッドは少しつかまりが弱かったんです。それで調整してもらったドライバーが、日本オープンではバッチリハマりました」(稲森)

画像: ドライバーはスリクソンZ585の9.5度。つかまりがよく飛距離も出るという

ドライバーはスリクソンZ585の9.5度。つかまりがよく飛距離も出るという

スリクソンの新しいZシリーズは「585」と「785」の2モデルがありますが、多くの男子プロは「785」を使います。しかし、稲森選手が選んだのはつかまりのいい「585」のほう。アマチュアでも十分に使えるモデルですが、クラブ選びにも稲森選手の曲がらない秘密があることがわかります。

また、7257ヤードでパー71という距離の長い設定だった日本オープンで威力を発揮したのが、フェアウェイウッドやユーティリティ。とくに5番ウッドでしっかりとグリーンにボールを止めていたのが印象的でした。

稲森選手のセッティングを見るとドライバー、3W、5W、3UT、4UTのウッド類5本に、アイアンは5番~PWの6本。それに50度と58度のウェッジ、そしてパターという内容です。今季の稲森選手のドライバーの平均飛距離は273.14ヤード(85位)。昨今のトーナメントは長めの設定になっている場合が多いことから、“上が厚い”セッティングに。ロングゲームの距離の打ち分けを最重視していることが伺えます。

画像: ウッド類は5本で長い距離の打ち分けを重視するセッティング

ウッド類は5本で長い距離の打ち分けを重視するセッティング

アイアンを見てみると、これまた男子プロでは珍しいポケットキャビティの「スリクソンZ585」を選んでいます。市販モデルのロフトを見ると7番で31度とややストロングロフトで、低重心で球が上がりやすく飛距離の出るモデルです。

画像: アイアンは男子プロには珍しくポケットキャビティのZ585を5番からPWまで入れる

アイアンは男子プロには珍しくポケットキャビティのZ585を5番からPWまで入れる

稲森選手のアイアン選びに関しては、彼がアイアン用シャフトとして採用するKBSを取り扱う「FST」のツアー担当・佐野正さんがこんなことを言っています。

「稲森プロは9番アイアンで150ヤードをベースに10ヤード刻み、5番アイアンは少し大き目で195ヤードです。KBSツアーの『Sテーパー110』のRシャフトを使っているのですが、シャフト選びの基準はあくまでもフルショット。フォローまでしっかり加速する感覚で振ったときに、初速が出て、風に強く、打ち出し角度ではなく最高到達点の高い弾道が出るシャフトがいい、と要望されました」(佐野)

アスリートモデルの中では飛び系のモデルZ585を選び、インパクトで調整せずに振り切るスウィングに合わせた中調子のRフレックスのシャフト。プロなのにR!? と思われるかもしれませんが、スウィングのタイプや求める弾道、飛距離を考え抜いたヘッドとシャフトのマッチングになっています。

画像: アイアンのシャフトは弾道の最高到達点を上げるためKBSのSテーパー110のRフレックスを選ぶ

アイアンのシャフトは弾道の最高到達点を上げるためKBSのSテーパー110のRフレックスを選ぶ

ドライバーもアイアンもフルショットを前提にセッティングを組み合わせている点が稲森佑貴の特徴です。従って操作性が高いモデルではなく、つかまりや直進性が高いモデルを使用しています。

日本オープンを制したプロが、ドライバーにはつかまりを、アイアンには高さを求め、アマチュアでも使えるモデルを使用している。シャフトにはRフレックスを採用している。このクラブ選びのやり方は、アマチュアゴルファーにも大いに参考になるのではないでしょうか。

HONMA

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