テーラーメイドが公開したわずか30秒の動画。そのイメージは、まるでスポーツカーのPR動画だ。スタートシグナルが響き、タイヤの摩擦音、モーターの回転するサウンドといった、モータースポーツを思わせるイメージが連続する。
TaylorMade Golf on Twitter
twitter.comそして、回転するモーターのような物体がドライバーのフェース面に装着されるシーンで、動画は唐突に終わりを迎える(画像1)。フェース面にウェートが搭載されているようだが……これは一体なんなんだ?
![画像: フェース面上にウェートと思しきものが!?(画像は動画のスクリーンショット)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/12/04/5243825a5a4b12ac9bc9af50b2b7170d9e1a1538_xlarge.jpg)
フェース面上にウェートと思しきものが!?(画像は動画のスクリーンショット)
もちろん公式発表前なのでその正体はわからない。わからないけれども予想することはできる、ということで、ギアに詳しいゴルフライター・児山和弘に話を聞いた。
「フェース面についているところを見るとウェートに見えますが、もしウェートだとするとフェース下部に重量があれば、その分だけ重心が低く・浅く(フェース面寄りに)なります。ただ、フェース面はそもそも最初からヘッドの中でも重い箇所なので、いかなるメリットがあるかは未知数ですね」(児山)
テーラーメイドといえば、Mシリーズに搭載した曲がりを抑える「ツイストフェース」が2018年の大きな話題となったが、このウェートによって、それをパワーアップさせた可能性もあるという。
また、動画に付された「エブリバディ・ゲッツ・ファスター」という、訳せば「皆にスピードを」といったところのキャッチコピーから予想されるのはボール初速のアップ。フェース面上のふたつのウェートにより、フェース面のたわみが増して初速が上がるといった効果がある……かもしれない。
さらに画像2をよく見ると、フェースセンターと思しき部分に小さな穴、あるいは突起物、あるいはそれ以外の何かのようなものが見えるが……これにもなにか“効果”があるのかさすがにないのか、まったく謎だ。
![画像: 画像2 赤丸で囲んだ部分に小さな穴のようなものが見えるが……(画像は動画のスクリーンショット)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/12/04/d84b9d3cfbd3168d369e4e190707db69cf18be86_xlarge.jpg)
画像2 赤丸で囲んだ部分に小さな穴のようなものが見えるが……(画像は動画のスクリーンショット)
また、フェース面上のウェートと思しき物体は赤色。動画のイメージカラーも明らかに赤を基調としており、最後のフェース面のアップの箇所も、フェース周縁部は赤色の写り込みが見て取れる。このクラブは赤がイメージカラーなのかもしれない。
テーラーメイドで赤といえば「バーナー」シリーズがあるが、モータースポーツのイメージは従来「M」シリーズが採用してきた。本命はMシリーズだが、大穴でバーナーの可能性もないとは言い切れないかも。
![画像: 動画にはジェットエンジンの「アフターバーナー」的なイメージが映し出されているが……(画像は動画のスクリーンショット)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/12/04/8c78bd6274d0f6af8682ab5783d8a424317e6529_xlarge.jpg)
動画にはジェットエンジンの「アフターバーナー」的なイメージが映し出されているが……(画像は動画のスクリーンショット)
この気になるドライバーに関しては、引き続き情報を収集していく予定だ。