今年最後のワールドランキング対象試合となったアジアンツアー「BNIインドネシアンマスターズ」。今平周吾のマスターズ出場権を賭けた試合でもあったが、ジャスティン・ローズには別の目的があった。上位に入れば世界ランク1位で2018年を締めくくることができたのだ。しかし結果は……。
4位タイから最終日をスタートしたジャスティン・ローズ。世界ランク1位のブルックス・ケプカとの差はわずかで、優勝せずともそのままの順位をキープすれば2018年を世界ランク1位で終え、新しい年を世界のトップとして迎えることができた。
が、最終日のローズのスコアはまさかの3オーバー「75」。最終順位は3人並んでの17位タイとなってしまう。そして、ローズが1位となるのに必要だったのはひとつ上の順位である12位タイ(ちなみに今平周吾がこの順位で大会を終えている)で得られるポイント。
たったの1打で天国と地獄が分かれるのはゴルフの常だが、ローズはわずか1打で世界ランク1位の奪還に失敗。一定期間の平均獲得ポイント数で表されるゴルフのワールドランクのポイントは、1位のケプカ「9.92」に対し、2位のローズは「9.91」。0.01ポイントの差で、ローズは世界ランク2位で2018年を終えることとなった(3位のダスティン・ジョンソンは8.62ポイント)。
ダスティン・ジョンソンが1位に君臨した状態で開幕した2018年は、途中ジャスティン・トーマスが爆発的な勢いで1位の座を奪取。後半は、常に上位でプレーしたローズと、全米オープン、全米プロのメジャーを2連勝したケプカが熾烈な1位争いを見せ、最終的にはケプカが1位で幕を閉じることとなった。
かつてのタイガー・ウッズのような絶対王者がいない今、1年後の2019年末に世界ランク1位の座に座っているのは果たして誰なのだろうか。