カシオワールドオープンで5年ぶりのツアー2勝目を挙げ、その独特なスウィングが大きなわ話題となったチェ・ホソン。日本だけではなく欧米でも注目される変則スウィングは参考にならないと思われがちだが飛距離アップに役立つポイントがあるという。チェ・ホソンのスウィングを真似する方法をゴルフスウィングコンサルタントの吉田洋一郎が解説する。

本能に従うのがチェ・ホソン流

カシオワールドオープンに優勝した直後の日本シリーズJTカップの練習日、チェは練習場で足をバタつかせることなく「普通」にドライバーを打っていました。

「飛ばそうとすると勝手に体が動いてしまうんです。」

画像: フォローで右足が上がるのはパフォーマンスではなく飛ばそうとしているからだとチェ・ホソンはいう(撮影/姉崎正)

フォローで右足が上がるのはパフォーマンスではなく飛ばそうとしているからだとチェ・ホソンはいう(撮影/姉崎正)

チェは以前取材した際にフォローで右足が上がるのは本能的に体が動いた結果で、パフォーマンスではないと語りました。

練習ラウンドで今後のスウィング研究のサンプルとしてチェのスウィング動画を撮らせてもらったのですが、「ちょっと見せてくれ」と言ってスロー再生で3回ほどスウィングを確認していました。スウィングのどこを気にしているのかを聞いたら「リズムとか全体的な動きですね」という回答。感覚派のチェらしい動画の確認の仕方だと思いました。

飛距離を伸ばすチェ・ホソンドリル

フォローで右足が上がるチェの独特なスウィングを、なかには興味本位で試してみたことがある方もいるかもしれません。このチェのスウィングのものまねはネタになるだけではなく、実際に右足で地面を押す動き「地面反力」によって体の回転スピードが上がるため飛距離アップにも役に立ちます。

チェのスウィングをマネする際に参考になるのが野球のピッチングです。ピッチャーは左足を踏み込んだ後、体を回転させながら右足で地面を蹴るような動きをしています。そして投げ終わった後はチェのように右足が上がっていきます。

ピッチャーがボールを速く投げようとすると足が上がるように、チェも飛ばすために速く振ろうとすればするほど、いわゆる「右足を蹴る」動きを行って体の回転を生み出しています。

そんなチェのスウィングを真似するうえでポイントになるのが「抜重(ばつじゅう)」です。地面を押した後はその反力を回転力に変換するために重みを抜く必要があります。

画像: ジャスティン・トーマス(左)とレクシー・トンプソン(右)は反力を使って振るため、インパクトで右足が浮いている

ジャスティン・トーマス(左)とレクシー・トンプソン(右)は反力を使って振るため、インパクトで右足が浮いている

レクシー・トンプソンや、ジャスティン・トーマスの右足が浮いているのも反力を使って力を加えた後に上手く自らの重みを抜いているからです。アマチュアはずっと地面に力を加え続けて頑張ってしまう傾向があるので、この抜重の動きができません。

この抜重の感覚を身に付けるために、アンダースローでボールを投げてみましょう。まずは右足で地面を押す感覚やフォローで右足が上がる感覚をつかんでみてください。チェのようなフォローになるためには自分が思っているよりも早いタイミングで右足で地面を押すことが必要です。振りかぶった時には右足で地面を押し、ボールをリリースした時には右足が浮いている感覚を持つといいでしょう。

次はそのイメージを持ってゴルフの素振りをしてみましょう。切り返しでは右足で地面を押し、インパクトで右足が浮いた状態をイメージするとフォローで右足が上がります。気を付けたいのは右ひざが前(ボール方向)に出ないこと。右ひざは左ひざに近づくように地面を押せば、チェのように右ひざが「くの字」のフォロースルーになります。

正しくチェのスウィングのマネができると今までよりも体の回転スピードが増し、楽にクラブを振る感じが出ると思います。飛距離を伸ばしたい方はチェのスウィングをマネする「ホソン・ドリル」を試してみてください。

HONMA

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